国会のおと 吉良よし子 「希望」の議席
- 2022/5/24
- 国会議員コラム
ウクライナ情勢を受け、改憲派のみなさんが意気盛んです。
私は、参議院の憲法審査会の委員ですが、衆議院で9条が議題になった直後、参議院でも、自民党の改憲4項目のうちの一つ「合区解消」が議題に。衆参ともに、事実上の改憲議論がどんどん進んでしまっています。
自民党からは「九条は現実離れした主張」「ウクライナのような事態に直面したときに国を守れるのでしょうか」などと言いながら、9条をおとしめて、危機をあおり改憲を進めようという発言や「核共有の議論が必要」という発言が相次いでいます。
4月、連休前の審査会では、「オンライン国会」が議題だったのに2人の自民党議員が9条改憲の必要性に言及しながら、山添拓さんを名指しで「共産党が自衛隊を活用するとはどういうことか?」などの質問をしてきました。山添さんはその場で「急迫不正の事態になったら自衛隊を活用するが、国民や自衛隊に多大な犠牲が出るような事態を起こさないために外交を何よりも重視するという立場だ」と答えた上で、「結局、憲法審査会を開けばこうやって改憲の議論がすすんでしまう。だから、国民多数が改憲を優先事項としていない中、憲法審査会は開くべきじゃない」と切り返す。見事な主張と反論は、本当に頼もしかったです。
自民、公明、維新に加え、国民民主党も改憲派の集会に参加しているいま、「憲法が希望」と訴え続ける山添さん。改憲議論が進んでいる国会に絶対欠かせない議席です。
(参院議員・東京選挙区選出)