感動的かつユニークな視点の本に出合いました。本書は2022年7月から10月まで東京新聞に91回連載された「この道」シリーズの単行本化です。筆者は、中小企業経営の研究者であり経営指導の実践者です。なにより全国の中小企業を8000社も訪問調査指導したという実績の持ち主です。全国を回って経験した中小企業経営の感動的エピソードが収集されています。
また、筆者は、自ら立ち上げた「人を大切にする経営学会・会長」であり、法政大学大学院の教授としての研究者でもあります。「日本で一番大切にしたい会社」大賞の表彰制度を10年以上続けています。この制度で表彰された企業のエピソードは涙なしには読めない感動的な話です。
内容は、①高率で障害者雇用を続ける会社②病気になった社員に法定の期間を過ぎても給料を払い続ける会社③定年もなく働ける期間ずっと高齢者の雇用を続ける会社④外国での実践等従業員を大切にする感動的な中小企業の経営―を具体的にレポートしています。