”コラボ”妨害都は毅然と対応を 白石都議 若年女性支援の活動守れ〈2023年3月26日号〉

 虐待や性被害に遭う若い女性に寄り添う都の「若年被害女性等支援事業」を受託した一般社団法人「Colabo(コラボ)」(仁藤夢乃代表)に対して、不正があったかのような誹謗・中傷が繰り返され、街での支援活動が妨害され中断せざるを得ない事態が起きています。14日の都議会厚生委員会で日本共産党の白石たみお都議が、この問題を取り上げ、女性差別への逆流に毅然(きぜん)と対応するよう都に求めました。

コラボの2021年度活動報告

 「行くところがないとき、声をかけて来るのは男の人だけ。体目的の男の人しか自分に関心を持たなかったし、頼れるのはその人たちだけだった。他にごはんを食べさせてくれる人も泊めてくれる人もいなかった」

 コラボにつながった17歳の少女の言葉です。白石都議は買春目的の男性や性産業のスカウトから少女たちを守るために、コラボが取り組む活動について紹介しました。

 支援活動は「バスカフェ」と呼ばれるもので、新宿区では新宿区役所の敷地にとめた改装バスとテントを拠点に、歌舞伎町の繁華街をさまよう少女たちに声をかけ、居場所を提供し、相談にのったり、食事、ドリンク、衣類、日用品などを無料で提供します。その活動に常軌を逸した卑劣な妨害が行われているのです。

 「ライター片手に『火をつけたろか』とつぶやく」「建物の陰から望遠レンズで撮影する」「バスをのぞき込んでカメラを向ける」「撮影したものをSNSであげて中傷する」「利用者や関係者を特定する」。これらは妨害行動の一部です。ネット上では「若い女性を相手に貧困ビジネスをしている」などと、コラボを誹謗中傷するデマが大量に流されています。

 委託事業費(21年度)をめぐって、コラボの会計報告に不正があったと主張する住民監査請求(22年11月)が行われましたが、監査委員は請求者の主張をほとんど認めませんでした。

 監査委員は都福祉保健局に再調査を勧告しましたが、「委託料の過払いも返還請求もなかった」との結果が今年3月3日に公表され、不正はなかったことが確認されました。それどころか自主財源を充当していたことも明らかになりました。

関連記事

最近の記事

  1. 共同街宣で酒井候補らと共に訴える田村氏=4月16日、江東区  公職選挙法違反事件(買収等)で…
  2.  目黒区長選は4月21日投開票され、「みんなの目黒区長をつくる会」の前都議、西崎翔(つばさ)氏(4…
  3. 1面2面3面4面5面6面 【1面】 余暇と遊びは基本的権利 子どもの権利条約 批准から3…
  4.  待機児童、介護離職、残業、都道電柱、満員電車、多摩格差、ペット殺処分。こう聞いて、すぐに共通点が…
  5.  「裏金事件」で自民党への批判と怒りが大きく広がるなか、公職選挙法違反事件で有罪が確定した柿沢未途…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

#東京民報 12月10日号4面は「東京で楽しむ星の話」。今年の #ふたご座流星群 は、8年に一度の好条件といいます。
#横田基地 に所属する特殊作戦機CV22オスプレイが11月29日午後、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。#オスプレイ が死亡を伴う事故を起こしたのは、日本国内では初めて。住民団体からは「私たちの頭上を飛ぶなど、とんでもない」との声が上がっています。
老舗パチンコメーカーの株式会社西陣が、従業員が救済を申し立てた東京都労働委員会(#都労委)の審問期日の12月20日に依願退職に応じない者を解雇するとの通知を送付しました。労働組合は「寒空の中、放り出すのか」として不当解雇撤回の救済を申し立てました。
「汚染が #横田基地 から流出したことは明らかだ」―都議会公営企業会計決算委で、#斉藤まりこ 都議(#日本共産党)は、都の研究所の過去の調査などをもとに、横田基地が #PFAS の主要な汚染源だと明らかにし、都に立ち入り調査を求めました。【12月3日号掲載】
東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
ページ上部へ戻る