「異様」指摘されるも 知事 朝鮮人虐殺の有無語らず〈2023年4月2日号〉
- 2023/4/4
- 都政・都議会
「ナチスによるユダヤ人虐殺、ホロコーストはなかったという主張をする人たちがいます。ホロコーストは明白な事実だと考えていますか。それとも明白な事実かどうか分からないと考えていますか」
日本共産党の大山とも子都議は「ピシッと答えてください」と念押ししましたが、小池百合子知事は答弁に立ちませんでした。3月20日の都議会予算特別委員会でのことです。
この質問に至った発端は、2月21日のとや英津子都議の代表質問で、関東大震災の朝鮮人虐殺があったかどうかの歴史認識を問う質問に、小池知事は「歴史家がひもとくもの」と、明言を避けたこと(東京民報3月5日号に既報)。朝鮮人虐殺は日本政府も東京都も史実として認めています。
都の発行する『東京百年史』は朝鮮人惨殺を明白な史実とし、震災ではなく人災による犠牲者であることを認め、東京の歴史の汚点と明記しています。歴代都知事は関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文を送付してきました。ところが小池知事は、知事就任の2年目から送付を見送っているのです。