
日本国憲法は3日、施行から76年を迎えました。岸田政権が敵基地攻撃能力の保有、軍拡大増税など戦争準備を加速するなか、有明防災公園(江東区)で開かれた憲法大集会には、2万5000人(主催者発表)が参加。「改憲 大軍拡NO!」のプラカードを一斉に掲げ、「あらたな戦前にさせない」との決意を固めあいました。
「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」共同代表の高田健さんは、「『あらたな戦前にしない』が現実味を帯びた言葉となっている」と強調。「この憲法集会の場から、絶対に戦争も憲法改悪も許さないために、たたかいぬく決意を固めあいましょう」と呼びかけました
室蘭工業大学教授の清末愛砂さん、沖縄大学特別研究員の泉川友樹さん、漫画家の東村アキコさん(ビデオ出演)がスピーチ。日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の西村智奈美代表代行、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表、社民党の福島瑞穂党首があいさつしました。
志位委員長は「平和も暮らしも壊す岸田政権の大軍拡ストップ、この一点で立ち場の違いを超えて大同団結して、この憲法記念日を出発点にして、国民的大運動を起こそう」と訴えました。
総がかり実行委員会の小田川義和さんが行動提起。「改憲発議NO」「大軍拡・大増税NO」の署名や街頭宣伝、学習会や講演会の開催を提起しました。
一方、岸田文雄首相は都内で開かれた改憲派の集会に寄せたビデオメッセージで、自衛隊の明記など改憲の必要性を強調し、「憲法改正に向けた機運をこれまで以上に高めることが必要だ」と訴えました。
東京民報2023年5月14日号より