【アーカイブ連載】横田基地の今①コロナ禍もどこ吹く風 〈2021年5月23日号より〉

 横田基地内でのコロナ感染情報は、北関東防衛局を通じて地元自治体に届けられています。

 昨年の10月から11月、急激に基地内での感染者が増え地元自治体では緊張が走りました。最近は一進一退という状態ですが、コロナ禍などどこ吹く風と、横田基地では特殊作戦機CV22オスプレイや輸送機C130Jの訓練が激しく繰り返されています。

 米軍基地反対運動のスローガンに、「黙っていたら100年先も基地の街」というのがあります。でも、実際にはもう何十年も黙らず声を上げてきたけれど、米軍基地はびくともせず居座り続けているように見えます。

 基地を抱える自治体の調査では、「米軍基地があるから平和が守られてきた」と思っている住民が多いのが偽らざる現実です。政府や一部マスコミの流す「中国・北朝鮮脅威論」や「米軍抑止力論」などによって、本当に危険なものが見えにくくされているからです。

 しかし今、米軍基地をめぐって劇的な変化が起きようとしています。

 それは、日本政府が自ら守り続けてきた「専守防衛」を覆し、憲法違反の「敵基地攻撃能力保持」に踏みこんだため、「戦闘機やミサイルを使って、やられる前にやってしまえの時代」に突入してしまったからです。

 こうなると、もし本当に「敵」がいるなら、基地周辺に住む私たちは、基地もろとも「敵」のミサイルで吹き飛ばされてしまう危険にさらされ続けることになります。

 さて「敵」とはだれで、どこにいるのでしょうか。米軍はなぜ休みなく激しい訓練を繰り返しているのでしょうか。

 ここで注目されるのは、低空飛行など極めて危うい軍事訓練が全国でなされている事実です。いま、全国の空を使って米軍がこれまでになかった危ない訓練を繰り返すようになっています。一体何のための訓練なのでしょうか。日本を米軍のインド太平洋地域での作戦拠点にする動きということのようです。そして、ここに自衛隊も組み込んで、日米軍事一体化が急速に進められています。

 世界で一番戦争に近い軍隊は先制攻撃を繰り返してきた米軍です。いま、もし黙っていたら、横田基地は、急激に今まで以上に危険な戦争準備の場・訓練場にされていくことは目に見えています。そこが「敵」にとって重要な攻撃対象になることは、子どもでもわかる話ではないでしょうか。(横田基地の撤去を求める西多摩の会事務局長 寉田一忠)

(東京民報2021年5月23日号より)

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