男女別定員制を設けている都立高校の今春の入試で、成績順で合否を決めていれば不合格だった女子284人が合格していたことが分かりました。東京都教育委員会が13日、発表しました。男女別定員を設けているのは東京だけで、都教委は段階的に廃止する方針。今春は緩和措置をとりましたが依然、男女別定員によって合否を左右された女子が多かったことが浮き彫りになりました。
都教委によると、全日制168校のうち普通課109校が男女別定員を導入。今春は定員の10%を性別に関係なく成績順で決める措定をとりました。ただ、男女別定員制がなければ、23校で女子の合格者が計284人、5校で男子の合格者が計15人それぞれ増えていました。残り81校は変わりませんでした。
都教委は男女別定員制の段階的廃止について「今回の結果を踏まえて検討する」としましたが、時期は明示していません。
〈東京民報2022年7月24日号より〉