〈一分 9月25日号〉「世界の有力国で、将来の指導者をCIAが選んだ最初の国は日本だった」…

 「世界の有力国で、将来の指導者をCIAが選んだ最初の国は日本だった」▼情報公開された文書やインタビューなど、実名情報に基づいて、ジャーナリストのティム・ワイナー氏がCIA(米中央情報局)の歴史を紐解いた著書『CIA秘録』(文芸春秋)に出てくる言葉です▼この「選ばれた指導者」が、いま国葬の是非が問われている安倍晋三元首相の祖父、岸信介氏です。アメリカによる岸氏への支援の一つが、秘密の資金提供でした。当時の駐日大使はティム氏のインタビューに、岸氏は米側を、「もし日本が共産化するとアジアの他の国々が追随しないとは考えにくい」という言葉で説得したと証言しています▼岸元首相が日本での反共産主義の活動をともに進めた組織が、統一協会です。自民党は8日、所属国会議員と統一協会とのかかわりの、点検結果の概要を公表しました。本格的な調査には程遠くても、半数近くの議員の名があがり、両者の深い関係を浮き彫りにしました▼『CIA秘録』は、「日本に左翼政権が誕生することを懸念」して、CIAが進めたさまざまな秘密計画も明らかにしています。統一協会と自民党との癒着は、「反共産主義」を軸とした、戦後の日本政治の深い闇そのものにも光を当てています。

〈東京民報2022年9月25日号より〉

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