シルバーパスを安く便利に 共産党都議団が条例を提案〈2023年7月16日号〉
- 2023/7/14
- 都政・都議会
日本共産党都議団は4日、9月に予定する都議会第3回定例会に提出するシルバーパス条例改正案を発表しました。費用負担を軽減し、利用できる交通機関や路線を拡充し、同パスをもっと安く、便利に活用できるようにする狙いです。
シルバーパスは70歳以上を対象に、年間所得135万円以下は1000円、それ以外は2万510円で、一気に負担が増えます。そのため高齢化が進んでいるのに、2万510円パスの発行枚数は低迷しています。
改正案では、所得210万円以下の人を対象に、3000円のパスを新設。負担を軽減します。
また、利用できる交通機関について現在、都営地下鉄や都営バスなどの都営交通と都内を運行する民営の路線バスに限られているのを、多摩都市モノレール、ゆりかもめにも拡大。さらに、現在は使用できない都県をまたぐ路線についても、乗車か降車のどちらかが都内であれば利用できるようにします。
都が都民を対象に行ったアンケート調査では、2万510円の利用者負担金の考えで最多だったのが「高いと思う」でした。これからのパスのあり方で70歳以上の回答の第2位が「鉄道やモノレール等で利用可能にする」で、市町村在住者では1位でした。
東京民報2023年7月16日号より