10月1日の制度開始が目前に迫ったインボイスに反対する、52万人超の署名の受け取りを岸田文雄首相に求める集会が9月25日、開かれました。インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP! インボイス)が主催。1000人以上が参加し、オンラインでも同時配信されました。
同会の阿部伸さんは、自民党議員の「大きな固まりを見せろ」という要求に応えて、集会などを成功させて来たにもかかわらず、岸田首相や自民党役員は、直接の署名提出の要請を断り続けていると訴えました。
国内過去最多となったオンライン署名数を無視する首相に、参加者からは怒りの声が上がりました。
物価高騰のなか増税するな
日本共産党から衆参の国会議員が参加し、志位和夫委員長があいさつ。
全国の免税事業者から、インボイス登録か、消費税相当分の値引きかの地獄の二者択一に苦しむ声が寄せられていると紹介。「物価高騰下で増税を迫るなど血も涙もない」と批判しました。
首相が声を聴かない背景には、経団連からの強い要望があるとして、法人税増税から逃げている財界が、国民に増税を迫るなど言語道断と怒りを込めました。
税理士の湖東京至氏(元静岡大学教授)は、「制度が開始されても、中止して現制度に戻すことは可能だ」と首相の責任ある決断を求めました。
同会発起人の小泉なつみさんは「次の選挙では52万人の声を聴く政治家を選ぼう」と呼びかけました。
立憲民主党、社民党、れいわ新選組、国民民主党の国会議員が連帯のあいさつ。お笑い芸人のせやろがいおじさん、俳優のラサール石井さん、声優、漫画家、酪農家など、多くの当事者が交代でスピーチしました。
東京民報2023年10月1日号より