東京民報で「ニーズくみ、支援に道すじ」というタイトルで、市議選に挑戦する意気込みを記事にしてくださってから一年が経ちました。働いていた障害者福祉施設の利用者さんや一緒に頑張ってきた職員たちの声を届け、障害者福祉の現場を良くしたい一心で挑戦し、現在は市議として活動しています。八王子市は5人全員当選。先輩議員からの手厚いサポートの下、第2回と第3回の定例市議会を乗り切りました。
決算等審査特別委員会では、障害者通所施設の家賃補助減額の問題を取り上げました。2020年度まで月額上限20万円だった家賃補助が、21年には14万円、22年には10万円と、段階的に引き下げられてきました。決算額としては2年間で6000万円削減されています。質疑を通じて赤字経営の施設が26%から42%に増加していることが明らかになりました。
市は事業者の運営が安定化してきたことを家賃補助の削減理由としていますが、市の認識が実態と乖離していることは明らかです。家賃補助の増額を求めて引き続き現場の声を議会に届けていきたいです。
第3回定例会の一般質問ではジェンダー平等に関するテーマにも挑戦しました。困難女性支援を市の施策にどのように反映させていくのか、基本計画の策定や民間団体との協働の具体化について質問しました。
市は「男女が共に生きるまち八王子プランに盛り込む方向で審議中」という答えでした。行政は相談を待っているだけでは、困難を抱える女性とつながれません。女性たちが生きたい人生を歩むために、行政が責任をもって支援するよう、これからも働きかけていきたいです。
コロナ危機で不安に押しつぶされそうになった時に「命と暮らしが何より大事。医療や福祉にこそ支援を」と真っすぐ訴える日本共産党の議員の存在が希望の光でした。市民の皆さまの願い実現に対し、できない理由を探すのではなく、どうしたら願いをかなえられるか、追求し続ける議員でありたいと思います。
東京民報2023年11月19日号より