神田憲次財務副大臣が、13日に辞任しました▼週刊文春の報道によると、自身が代表取締役を務める会社が固定資産税を滞納。同社所属のビルが4回にわたって差し押さえられたといいます。税理士資格を持つ神田氏ですが、「国政の業務が繁忙になった」などと説明していました▼岸田政権の政務三役の辞任は、女性との買春疑惑で辞任した山田太郎文部科学政務官、公職選挙法違反疑惑で辞任した柿沢未途法務副大臣に続き、内閣改造から2カ月ほどで、すでに3人目です。このうち柿沢氏は、地元の江東区長選挙で、当選した木村弥生氏に違法な有料のインターネット広告の利用を勧めていました。さらに、同時に行われた区議選で、区議への資金提供も発覚しています▼税務行政を担当する副大臣の税金滞納、法務を担う副大臣の公選法違反…。首相が「適材適所」と語った内閣の実態です▼東京では、立川市長選、それに続く都議補選で自民党が推す候補が、野党議員と市民が共同で支援する候補に敗れるなど、地方選で地殻変動が続いています。岸田内閣の支持率は、各社の調査で政権発足以来最低を記録しました。国民の信頼を失った政権を変え、新しい政治を打ち立てる力は、「市民と野党の共闘」の再構築です。
東京民報2023年11月19日号より