命・暮らし願いかなう都政を 都知事選都政への願い/同志社大学名誉教授 浜 矩子さん、羽村市 高橋美枝子さん〈2023年12月31日・2024年1月7日合併号〉

 2024年は都知事選(6月20日告示、7月7日投票)がある年です。都政史上最高の都税収入が続いているのに、お金の使い方は都民の暮らしには冷たく、大企業のもうけにつながる事業には手厚い小池百合子都政の“経済界ファースト”の姿勢が、暮らし、営業、環境など、あらゆる分野で都民を苦しめています。一方、「政治とカネ」問題で政治不信が高まる中、「都民に寄り添う都政に変えよう」との声と運動は、かつてなく広がっています。今年は共同の力で都政を変える大きなチャンスです。都政に自身の願いを託す各分野の声を紹介します。

「もらい泣きできる」知事を

同志社大学名誉教授 浜 矩子(のりこ)さん

 願うのは「都民の喜びを喜び、都民の悲しみを悲しみ、都民の痛みを痛む都政」です。

 逆に言えば、今の都政にはそれが全く欠けています。都民に幸せになってもらいたい、喜びに満ちあふれていてほしい、そのために何を政策として行うかという姿勢が小池都政からは見えません。

 嘆き悲しんでいる都民がいるなら、その痛みや悲しみを必死に理解して、取り除くために何をしなければならないかを考える。そういう共感度の高さこそ、政治の本質のはずなのに、現在の都政にはそれが欠けていて、都民不在です。

 都政の基本計画として毎年、更新している「未来の東京」戦略に目を通しても、グローバル金融都市だとか、デジタルトランスフォーメーションだとか、今風であっても空疎で浮ついた言葉があふれているだけで、政策を担う重みを感じません。

 インフレと実質賃金低下に苦しんでいる都民をどう救うか、それを出発点に政策形成していないから、ひたすらパフォーマンスを追求する都政になってしまっています。

 7月の都知事選に期待するのは、「もらい泣きができる人」が知事になることです。都民の痛みを思って、もらい泣きできることが、都政に責任を持つ人の第一義的な要素のはずです。

 都民のために流す涙を持っている都知事を、強く望みます。

基地に積極的に取り組んで

羽村市 高橋美枝子さん

 屋久島沖でのオスプレイ墜落(11月29日)、PFAS(有機フッ素化合物)の漏出問題など、横田基地をめぐる激動が続いた2023年でした。

 オスプレイ墜落をめぐる防衛省交渉でも、アメリカの顔色をうかがうような卑屈な答えばかりでした。アメリカ国内では、ワシントンポストが日本でのオスプレイ墜落を報じた記事に、「空飛ぶ棺桶」「ポンコツ」など厳しい批判を含めた、200件ものコメントが寄せられたといいます。

 アメリカ国内でオスプレイは、砂漠などで訓練しています。日本人は、自分たちの頭上、市街地上空をオスプレイが飛んでいたのに、その異常さを忘れています。正しく怒らなければいけないし、あんな事故を起こしたオスプレイを二度と飛ばさせてはなりません。

 PFASをめぐって横田基地では、何度も漏出事故が起き、さらに基地内の施設で消火訓練を繰り返してきました。地下水の汚染状況の分析を見ても、横田基地が多摩地域におけるPFASの最大の汚染源であることは明白です。

 沖縄の玉城デニー知事がオスプレイやPFASの問題に積極的に関わっていることに比べて、小池知事の姿勢はあまりに消極的です。米軍に真実をきちんと明らかにさせ、謝らせる。そして、横田基地は撤去させる。基地問題に積極的に取り組む都知事を望みます。

(横田基地の撤去を求める西多摩の会代表)

⇒続く

東京民報2023年12月31日・2024年1月7日合併号より

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