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- 憲法9条吟じて変革を 新興吟詠会 東京支部が新年会〈2024年2月11日号〉
民主の精神や平和憲法、民衆の心を詠う革新的な吟詠会「新興吟詠会」(本部・大阪)の東京支部は1月26日、東部フレンドホール(江戸川区)で新年会を開きました。
昨年5周年を迎えた東京支部は、会員数23人。当日は13人が参加し、吟詠のほか、南京玉すだれや民謡、三味線の演奏など、趣味や特技を披露する場面もありました。
文筆家の澤田勝雄支部長は、能登半島地震や自民党の裏金問題などに言及し、「こういう時にこそ憲法9条を高らかに詠い、詩吟で世の中を大きく変革しましょう」とあいさつ。同会創設者の平岩松籟師が創作した「新興吟詠会歌」を、全員で合吟しました。
司会を務めた若月和子さんは、品川区がすすめる区立保育園の民営化について「子どもたちの育つ条件がぐっと下がる」と危惧し、友人が作歌した和歌に節調をつけて吟詠。東京民報の代表取締役で元都議の河野百合恵さんは、「都知事選で新しい都政をつくりたい」と述べ、「母を奉じて嵐山に遊ぶ」(頼山陽作)を吟じました。
江戸川区原爆被害者の会「親江会」会長の山本宏さんは、能登半島地震を憂い、「志賀原発だけが元気なはずはない。真実を暴き出してほしい」と発言。平和を願い、「従軍行」(王昌齢作)を重厚な声で響かせました。
昨年11月に大阪で開かれた、同会45周年記念本部文化祭の参加者5人が、会場で発表した構成吟「憲法前文(抄)」など、3題を熱吟。最後に全員で「日本国憲法第九条『戦争の放棄』」を合吟しました。
平沢千恵子さんが、閉会あいさつ。「憲法9条を柱に、あらゆるところで吟じていきましょう」と激励し、閉幕しました。
東京民報2024年2月11日号より