英スピテスト 60人が再試験対象〈2024年2月25日号〉

 東京都教育委員会は15日、昨年11月と12月(予備日)に都内公立中学3年生を対象に実施した英語スピーキングテストで、機器の不具合などで60人が再試験の対象になったと発表しました。受験生と保護者に説明・謝罪し、希望者に再度の受験機会を設定したとしています。同テストの結果は、都立高校の入試に加点され、合否に影響します。

 昨年のテストは予備日を合わせ7万1205人が受験。初めて実施した一昨年から通信教育大手のベネッセコーポレーションが運営しています。都教委は再試験が必要になった要因について、防音用のイヤーマフやイヤホンの脱落、試験監督者の対応の誤りなどを挙げています。

 英スピテストを巡っては、イヤーマフを装着しても他の受験生の声が聞こえたり、採点の不透明さなど、公平・公正性に問題があるとして、入試への活用や試験自体の中止を求める声が高まっています。受験生や保護者からのアンケートを基に、音漏れなどの実態を示して超党派の都議らが実態調査を求めても、都教委は「適切に実施された」「問題はなかった」と強弁し、調査すらしてきませんでした。

 同テストの高校入試への活用に反対する大内裕和武蔵大学教授はSNSで「『問題なく行われた』という東京都のこれまでの説明は、ウソだったということになります。とても大きな問題です」と述べています。

東京民報2024年2月25日号より

関連記事

最近の記事

  1.  納税者の権利を守ろうとの志ある税理士や社会保険労務士などからなる「不公平税制をただす会」は3日、…
  2.  目黒区は災害時のトイレ対策充実を目的に、機動性のある「トイレトラック」を導入します。新年度当初予…
  3.  毎年1月24日は「学校給食記念日」。1946年12月24日に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)…
  4. 品川区 中学制服を無償化へ  品川区は5日、区立中学校の制服や修学旅行の無償化、大学生への給…
  5. 1面2面3面4面 【1面】 暮らし守る希望の政治へ 都議選・参院選の連続勝利を 共産党都…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る