「絶望しかない」増税制度 STOP!インボイス初の路上宣伝〈2024年2月25日号〉

 インボイス制度(適格請求書等保存方式)が昨年10月から強行され、初の確定申告を直前に控えた11日、インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP!インボイス)は、同制度の中止・廃止を求め、新宿駅東南口広場で初めての街頭宣伝を行いました。

「迷ったらスタート地点に戻り、もう一度見渡そう」と訴える、ラッパーのダースレイダー氏=11日、新宿区

 税理士やタレント、文筆家、映像クリエイター、劇作家、書道家など、多彩な職種の約20人がリレースピーチ。「インボイスも、裏金政治もいらない!!」と書かれたパネルを掲げて通行人にアピールし、請願署名やシールアンケートにも取り組みました。

 同日、山形、群馬、愛知、大阪の4府県でも、インボイス制度への抗議行動を実施しました。

 同会は昨年9月、国内最多となる54万人超えのオンライン署名を岸田文雄首相の秘書に手渡しで提出。現在、署名数は56万5千人に達し、次なる目標は100万人です。

 同会によるインボイス制度開始一カ月後の緊急意識調査(集計期間2023年10月20~31日)には、約3000人が回答。「子どもをつくらなくて本当に良かった」「業務量が安定せず、見通しが立たない」「今後の値上げ、さらなる増税を考えると吐き気がする」「毎日いつ自殺するかを考えるようになった」など、将来を悲観し、絶望のふちに立たされている声が散見されました。

豊かな生活壊す制度

 ライターの阿部伸氏が、「初めて路上で開催したのは、これまで声が届かなかった人に届けたいから」と開会あいさつ。ドラムのリズムをバックに、緊急意識調査に寄せられた悲痛な声を紹介し、「政府に問いたい。これが本当に穏やかな船出でしょうか」と声を振り絞りました。

 タレントのラサール石井氏は、「国民には増税、自民党は脱税」と自民党の裏金問題に言及。「この国のかじを取っているのは皆さん一人一人。選挙は人口の1%でひっくり返ることもある。声を上げて頑張ろう」と訴え。東京土建の副委員長で内装業の石川信一氏は、「免税業者の仲間に、インボイスの登録をしろとは言わない決断をした」と決意を示しました。

 育児中でインボイス制度を考える演劇人の会の広瀬綾氏は、「子どもの未来、演劇業界にも多大な影響が出る。演劇も子育ても、一人ではできない。分断をあおり、負担を強いる政府のやり方に疑問を抱く」と発言。神田どんぶり勘定事務所代表取締役の神田知宜税理士は、「インボイス制度は消費税の単なる増税で、さらなる消費税増税の下準備をするための制度」であり、「インボイスがなくなれば、消費税廃止の道筋が見えてくる」と説明しました。

 大学生のNear氏は現状を鑑み、「学生が希望を持てると思うか。絶望しかない」と声を張り、「一番恐れていることは、職業選択の幅が狭まること。多くの人の努力や未来を、税制で潰さないで」と強く訴えました。劇作家の丸山聡氏は、「文化や芸術の発展を阻害し、豊かな生活を壊す制度」だと批判。聴衆と一緒に「STOP!インボイス」と声を上げました。

 署名に協力した会社員の女性(47)は、「免税業者が廃業に追いやられ、活躍できなくなる。日本の未来を考えると中止しかない」と語りました。

 多くの通行人が足を止めてスピーチに耳を傾け、2時間で286人が署名。シールアンケートは、インボイス制度に「賛成」2人、「反対」66人、「わからない・知らない」4人という結果になりました。

東京民報2024年2月25日号より

関連記事

最近の記事

  1.  「公式の帳簿に記載しない自由に使えるように不正に蓄えた金銭」▼広辞苑による「裏金」の説明だといい…
  2.  バイオリニストの松野迅さんが、4月27日(土)にけやきホール(渋谷区上原、午後2時開演)でコンサ…
  3. つどいに参加した各党の国会議員、都議ら=7日、国分寺市  多摩地域を中心に都内各地に広がる有…
  4. 街頭宣伝に立つ太田区議  昨年の区議選でセバタ勇前区議から議席を引き継ぎ、およそ1年が経ちま…
  5. 街頭で訴える和氣区議  「戦争のない世界 分断より支え合う社会へ」と掲げ、「あらゆる人の参加…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

#東京民報 12月10日号4面は「東京で楽しむ星の話」。今年の #ふたご座流星群 は、8年に一度の好条件といいます。
#横田基地 に所属する特殊作戦機CV22オスプレイが11月29日午後、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。#オスプレイ が死亡を伴う事故を起こしたのは、日本国内では初めて。住民団体からは「私たちの頭上を飛ぶなど、とんでもない」との声が上がっています。
老舗パチンコメーカーの株式会社西陣が、従業員が救済を申し立てた東京都労働委員会(#都労委)の審問期日の12月20日に依願退職に応じない者を解雇するとの通知を送付しました。労働組合は「寒空の中、放り出すのか」として不当解雇撤回の救済を申し立てました。
「汚染が #横田基地 から流出したことは明らかだ」―都議会公営企業会計決算委で、#斉藤まりこ 都議(#日本共産党)は、都の研究所の過去の調査などをもとに、横田基地が #PFAS の主要な汚染源だと明らかにし、都に立ち入り調査を求めました。【12月3日号掲載】
東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
ページ上部へ戻る