小池都政の“ブラックボックス”が、また明らかになりました。新型コロナ対策の要となるPCR検査の拡充で、小池知事が1日1万件を目指すとしていることに関連して、その根拠となる都の検討文書が存在しないことが分かったのです。「1日1万件のPCR検査」は、知事が5月22日の会見で、新型コロナ対策のロードマップを発表した際、公表していました。

大山都議は検討経過や決裁文書などの開示請求をしたところ、小池知事名で28日に「不存在」との通知が来たと紹介。「知事が表明したPCR検査『1日1万件』という目標は、いつ、どこで決定したのですか。なぜ、検討経過などの公文書が存在しないのですか」と迫りました。小池知事は答弁しませんでした。
大山都議は再質問で、この問題を取り上げ、「小池都政のもとで繰り返されているブラックボックス」だと厳しく批判しました。小池知事は築地市場を豊洲市場に移転する基本方針を決めた際も、記者会見で決定過程を問われて「AI、人工知能、つまり私が決めた」と無責任な発言をし、批判を浴びています。
(東京民報2020年10月11日号より)