声が届く東京つくろう 文京区 福手ゆう子候補を都政へ

 前回わずか215票差で次点となった文京区(定数2)の福手ゆう子都議予定候補(44)を都政に押し上げるため、日本共産党文京地区委員会は憲法記念日の3日、地下鉄千代田線・根津駅前で市民と野党の共同街頭演説を行いました。

市民と野党が共同演説

 金子てるよし党文京区議が司会を務め、あいさつ。地震と火山の研究に30年間携わってきた東京大学地震研究所の武尾実名誉教授が市民弁士として車上に立ち、小池百合子知事が進める都立・公社病院の地方独立行政法人化(独法化)を批判。「迫り来る震災に備え、災害拠点病院であり、不採算医療もいとわない都立病院の存続こそ大事」と力説しました。

 ほその真里衆院東京2区予定候補は、戦争を繰り返さない日本の決意が込められた憲法を守り抜くと主張。「憲法に真っすぐ向き合う政権を実現しよう」と訴えました。

 池内さおり衆院東京比例予定候補は、「立憲野党が憲法にかける思いは共通」と強調。「福手候補は小さな声も都政に反映できる人。皆さんの声がもっと届く東京をつくろう」と呼びかけました。

憲法を守り生かす都政へ

 福手候補は「命を守る政治の実現がわたしを貫く原点」と語り、PCR検査の拡充、医療機関の減収補てん、中小企業への十分な補償、東京五輪中止、都立病院の独法化を中止して充実させる、小中学校の学校給食無償化など、政策を訴え。「憲法を守り、生かす都政をつくる。党派を超えてその願いを実現するため、都政に押し上げてほしい」と声を強めました。

 野党からは、立憲民主党の松尾明弘衆院議員、浅田保雄、沢田けいじ両区議が参加。松尾議員は地元、都立駒込・大塚病院の独法化について、「地元の声をまったく聞かず、いきなり降って湧いてきた。地元の人からすればとんでもない話し。独法化して採算重視になると、サービスが低下する」と指摘。中身が十分に検討されないまま3度目の緊急事態宣言を発出した政府を批判し、「自粛を求めるなら補償をする。当たり前のことが当たり前に行われる政治を、福手候補とつくりたい」と野党共闘の決意を示しました。

 都立・公社病院の独法化反対を訴える手作りのボードを手にして演説に訪れた、聴覚障害者に関わる社会福祉法人勤務の高岡正さん(69)は、コロナ禍で雇用調整助成金などを福手候補に紹介してもらい、支えられたと語ります。「独法化中止を公約にあげているのは、文京区では福手さんだけ。五輪の強行もやめ、医療に予算を使うべき」と述べ、「PCR検査の助成は切実な問題。ぜひ実現してほしい」と期待します。

 隣の台東区(定数2)で自転車街宣を行っていた小柳しげる都議予定候補(48)も駆けつけ、福手候補を激励。長島正人文京地区委員長は「街頭で都民に直接訴え、党の勢いを示していきたい」と語りました。

 沿道からは賛同の声や拍手が湧き、マンションのベランダから訴えに耳を傾ける人の姿もありました。

【東京民報2021年5月16日号より】

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