平和や憲法を詩吟で訴え 新興吟詠会 東京支部が3周年〈12月5日号より〉
- 2021/11/30
- 文化・芸術・暮らし
民主主義や平和憲法を詠う革新吟の会「新興吟詠会」の東京支部が創立3周年を迎え、11月23日に東部フレンドホール(江戸川区)で記念例会を開きました。会員24人中、20人が参加。新興吟詠会の本部や大阪支部、北海道帯広十勝支部などから祝辞が届きました。
司会は元都議の河野ゆりえさん。オープニングで平沢千恵子さんが太極拳(功夫扇)を力強く披露し、華やかに始まりました。澤田勝雄支部長が開会あいさつ。11月14日に京都で開催された第43回全国大会の様子を、説明しました。
江戸川区原爆被害者の会「親江会」の山本宏会長は、核兵器のない世界を願い「原爆少女の像」(平池南桑作)を重厚に吟詠。核兵器禁止条約への批准を政府に求める署名の協力も、参加者に呼びかけました。

馬渕好美さんは政府が目指す憲法改正を憂い、「憲法9条」の詩歌にオリジナルの節をつけて吟じ、改憲を許さない強い意志を示しました。
元銚子市議の三浦真清さんは、1929年に特高警察の弾圧により24歳でこの世を去った伊藤千代子の生涯が映画化されることを受け、「ああ伊藤千代子追悼詩」を選択。治安維持法が公布され思想言論弾圧が激化する中、反戦やジェンダー平等社会を求めて権力に抗う伊藤千代子の志を、重々しく吟じました。
橋本左門さんは全国大会に参加したメンバーとともに、自らが作詞した「ミャンマー民衆に連帯して」を合吟。日本の帝国主義により戦火で苦しんだミャンマーの人々を悼みながら吟じる6人の声が、会場に響きました。
(東京民報2021年12月5日号より)