【 #Web東京民報 連載】東京わがまち① 第五福竜丸
- 2022/2/21
- WEB版連載

1954年3月1日、中部マーシャル群島ビキニ環礁で、アメリカは広島型原爆の1000倍の威力を持つ水爆実験を行った。この時、近くの海域で操業していたマグロ漁船「第五福竜丸」乗組員全員が被ばくし、獲れたマグロは「原爆マグロ」として廃棄され、無線長だった久保山愛吉さんは、「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」という言葉を遺のこし、亡くなった。
安倍政権の戦争する国づくりや原発再稼働の動きの中で、久保山さんのこの言葉を改めてかみしめたい。
3月1日、「第五福竜丸」の母港焼津市では、核兵器廃絶の願いを込めビキニデー集会などが行なわれる。
写真・文 夏目安男
〈東京民報 2015年3月1日号より〉
※WEB版追記 写真家の夏目安男さんは2021年12月に亡くなりました。ご遺族の許可を得て、東京民報での連載「わがまち東京」をWeb版連載として掲載します