- Home
- Top Stories, 横田基地, 気候危機・環境
- PFAS汚染 基準超えが3倍近くに アメリカ 大幅な規制強化案〈2023年3月26日号〉
PFAS汚染 基準超えが3倍近くに アメリカ 大幅な規制強化案〈2023年3月26日号〉
- 2023/3/28
- Top Stories, 横田基地, 気候危機・環境
米環境保護庁(EPA)は14日、発がん性など人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)をめぐる、飲料水の新たな規制値案を公表しました。従来の勧告値を大幅に厳しくするものです。アメリカの規制値案を、2021年度に環境省が行ったPFASの測定調査に当てはめると、都内で基準を超えた地点は、3倍近くまで大幅に増加します。
都内の調査に適用なら
アメリカの新たな規制値案は、PFASのうち代表的な物質であるPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)について、それぞれ1リットルあたり4ナノグラムに設定します。
これまでのアメリカの勧告値は、両物質の合計で1リットルあたり70ナノグラムで、規制値案は10分の1レベルまで厳しくなります。意見募集などを経て年内にも最終決定する予定です。
PFASは、はっ水加工や、航空機の泡消火剤など幅広い用途で使われてきました。
EPAは健康に影響が出ない濃度の基準として、PFOSは1リットルあたり0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラムを示していました。4ナノグラムという案は、現在の測定能力や汚染対策などから、技術的な可能性を考慮したものです。