再週刊化15周年を迎えました 各界からのお祝い〈2023年6月25日号〉

東京民報は2008年の再週刊化から、6月で15周年を迎えました。

各分野からのお祝いの言葉を紹介します。

うれしく頼もしい紙面

元狛江市長 矢野裕(ゆたか)さん

 東京民報の再週刊化15年、おめでとうございます。東京の民主的発展に貢献してこられたことに深く感謝しています。

 私は狛江市議になった1975年から購読を始めましたが、当時は「しんぶん赤旗」の東京版程度の認識で、あまり熱心な読者ではありませんでした。

 しかし2008年の再週刊化以来、東京民報はガラッと変わりました。明るく優しいタッチの色づかいや語りかけるような見出しなど大変読みやすくなりました。

 今春からの全紙面カラー化ではさらに紙面づくりが進化しています。特に1面の、「東京を変える」運動に関わる人びとの個性や人生が浮かび上がってくる記事には、人間賛歌とさえ感じます。4面の文化や生活、歴史などの短い文章や写真・絵画などからは、好奇心をくすぐり、心に潤いを与えてもらっています。

 こうしたメディアが、政治革新をめざす陣営にあることをうれしく、また頼もしくも感じます。喫緊の課題、「市民と野党の共闘」再構築では、戦略と政策の共有に加え、そこに人間味という肉付けをするためにも、もっと多くの皆さんに東京民報を読んでほしいと願っています。(寄稿)

希望の風が吹く記事を

弁護士 岡村晴美さん

 再週刊化15周年、まことにおめでとうございます。貴紙の社会問題に対する真摯な姿勢にはいつも感心させられておりますが、とりわけ、ジェンダー平等に関する記事の豊富さには、質・量ともに目を見張るものがあります。

 男女共同参画社会が目指されて、幾年もたつというのに、我が国には、性別役割分業や家父長制の考えが色濃く残っており、経済的にも社会的にも女性の地位は依然として低く、職場、あるいは家庭で、暴力にさらされるようなことも横行しています。

 そうした被害者の声は、黙って待っていたのでは聞こえてくることがなく、耳を澄まして駆けつけるような熱心さ、加えて、被害者が安心して伝えることができる暖かさがあってこそ発信できるものだと思います。

 ジェンダー平等に関する記事は、バックラッシュともいわれる反動的な攻撃にさらされることも多いと思いますが、どうかひるむことなく、弱い立場の人々に寄り添い、励まし、希望の風が吹くような記事を書いて下さい。最後に、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。(寄稿)

変化を創る意気込みで

国際ジャーナリスト 伊藤千尋さん

 新聞メディアが衰退する流れの中、頑張っていますね。大手メディアの紙面と違って、活き活きとした印象を受けます。元気な若者を取り上げる記事が多いのも、その理由の一つでしょう。

 「起きたこと」を知らせるだけでなく、運動体としてのメディアを意識してほしいと思います。政権が国民の生活を無視して軍拡に走る中、追随するようなメディアが目立ちます。

 「民報」自身が問題を提起し運動を広げて、社会を変革する先頭に立つのだと言う姿勢を前面に出してほしい。

 選挙や政党、議会の報道も大切ですが、民主主義を支えるのは市民の動きです。環境活動家の女性区長を実現した杉並区の女性たちの動きなど、他の地域に参考になるものは、もっともっと詳しく報じられていい。

 杉並区のようなヒントはあちこちにあるはずです。とりわけ若者の新鮮なアイデアや行動は高齢者にとって参考になるでしょう。今は小さな動きでも、やがて質も変わり、大きな動きにつながります。そうした流れを創るのだという意気ごみを望みます。(寄稿)

暮らしに必要な新聞です

読者・荒川区在住 為我井(ためがい)雅子さん

 再週刊化以来の愛読者です。東京のいろいろな、たたかいだけでなく、映画や文化の話題などもあり、親しみやすいですね。

 とても役立ったのが、各自治体のコミュニティバスの一覧表を載せた特集記事(2022年12月11日号)でした。荒川区では、コミバスの路線「町屋さくら」を、不採算を理由に廃止してしまったのですが、「荒川のまちづくりを考える会」を立ち上げて、新路線の実証実験を実現させた北区の人を招いて運動の経験交流会を開いたり、他の自治体の取り組みに学びながら、署名や区への要請など、あきらめずに運動しています。

 「みんなの広場」に投稿が載ると、知り合いから電話がかかってきたり、投稿に関連する知識を教えてくれる人がいたり、交流が広がるのもうれしいです。自分の投稿が載っているかな、と新聞を広げる機会にもなるし、感想を書くために記事もよく読むようになるし、投稿はおすすめですよ。

 ワンコインで、東京の今が手に取るようにわかる、「暮らしに必要な新聞」だと思います。再週刊化15周年、おめでとうございます。

報道から運動に広がり

首都圏青年ユニオン学生担当書記 冨永華衣(とみながはなえ)さん

 東京民報は私たちの運動で記者会見や裁判の傍聴など、ことあるごとに足を運んで記事にしてくれます。仲間と一緒にたたかう姿を、世論に訴えかけることを大切にしているのでありがたいです。掲載記事を見たという人からの労働相談もありますし、他のメディアの問い合わせもあるので確実に広がりを感じています。

 若者の働く環境は厳しく、学生の労働相談は増加傾向です。飲食業では15分単位での給与計算の切り捨てや制服の支給化を求める声は深刻です。アルバイトでエプロンなどは支給や貸与でも、ワイシャツやズボン、靴は規定に合わせて自前で用意することは少なくありません。「私服を流用できるからよいのでは」という声もありますが、汚れるし消耗も激しい。その衣服で通学する学生はほぼいませんから、実質的に持ち出しです。

 こうした運動の中で見えてきた諸課題からフードバンクも立ち上がりましたが、そこから発展し住宅支援要請や出産を条件に奨学金返済を減免する案への反対署名などにも取り組んでいます。要求実現のために、若者の政治参加の場をつくりたいので、これからもよろしくお願いします。再週刊化15周年、本当におめでとうございます!

東京民報2023年6月25日号より

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