杉並区議会は6月19日、実質的な消費税増税となるインボイス(適格請求書)制度の実施延期を求める意見書を賛成多数で可決しました。また、渋谷区議会も20日、延期を含めた慎重な検討を求める意見書を全会一致で可決しました。全国で意見書が相次いでおり、23区では初めての動きです。
杉並区の意見書は、日本共産党や立憲民主党、少数会派が賛成。自民、公明は反対しました。インボイス制度が廃業の増加など、「地域経済の衰退に拍車をかける恐れがある」としています。渋谷区の意見書は、アニメ産業の若手への影響などを指摘し、「中小事業者や個人事業主、芸術文化などの営みが廃れかねない」としています。
東京民報2023年7月2日号より