保険証廃止、強行するな 共産党都委が緊急宣伝〈2023年7月9日号〉
- 2023/7/7
- 医療・福祉
「他人の顔でもマイナカードで受付できちゃったってニュースで言うでしょ。病院で違う人の薬を出されたりしたらと思うと怖い」-心配顔で語る女性が保険証廃止反対にシールを貼りました。1日、新宿駅で日本共産党の緊急街頭宣伝が行われ、山添拓、吉良よし子両参院議員が参加。衆院選で立候補を予定する医師の谷川智行(東京4区・比例重複)、坂井和歌子(比例)両氏もマイクを握り、道行く人にシール投票や「健康保険証存続を求める署名」を訴えました。
谷川氏は「保険証を出せば自己負担分で、安心して診察が受けられる国民皆保険制度が、マイナ保険証の導入で資格確認ができない人は医療を受けられなくなる危険がある。100年続いた大切な制度の根幹が崩される」と指摘。「黒目がない場合や、首をヘッドレストで支えないと姿勢が保てないなど、障害のためにカード規格に合う写真が取れない人の人権や受診権を侵害している」と診療の現場から警鐘を鳴らしました。
山添氏は「電子化に反対しているのではない。トラブル続きなのになぜ立ち止まって検証できないのか。問題山積の中で保険証廃止を急いで強行することが問題だ」と批判。また、寄せられた「保険証は外国人が不正使用するから賛成」との声に対し、「外国人の医療問題は難民認定制度などと合わせてきちんと政治が対応すべきで、マイナ保険証で生じている問題と別にして真摯に対応しなくてはいけない」と強調しました。
シール投票の結果は賛成5、反対81でした。
東京民報2023年7月9日号より