人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含む泡消火剤が、米軍横田基地で漏出していた問題で、浜田靖一防衛相は7月28日の閣議後記者会見で、防衛省が米軍から報告書を入手しながら4年半にわたって地元自治体に伝えていなかったことについて、「得られた情報を速やかに情報提供すべきだった」と語りました。
2010年から2012年に横田基地内で起きた3件の漏出事件について、2018年末の報道を受けて2019年に防衛省が報告書を米側から入手したにもかかわらず、今年6月まで自治体に伝えていなかったもの(関連記事参照)。浜田氏は会見で「米軍との調整や防衛省内での十分な情報共有が行われていなかった」と釈明し、「米軍に速やかな情報提供を要請したと報告を受けている。今後、地元自治体への速やかな情報提供に努めたい」と語りました。
東京民報2023年8月6日号より