フラッシュ@Tokyo 2024年2月18日号 子ども読書 多摩図書館で企画、世田谷区 生保世帯に大学学費、中野区 離婚時転居費用支援

子ども読書 多摩図書館で企画

 東京都教育委員会は、子ども読書活動の推進に向けた取り組みとして、『かいけつゾロリ』シリーズの作者、原ゆたかさんと、都立図書館名誉館長の尾木直樹さんとのトークイベントを3月24日(午後2時~3時30分)、都立多摩図書館(国分寺市)で開催します。

 小学生以上を参加対象とし、定員は150人。申し込み締め切りは3月8日午後5時で、応募者多数の場合は抽選になります。詳細や申し込み方法は、申込フォームから。

 都では「ゾロリの誕生のいきさつから、35年以上続けてきた冒険の旅、何度失敗しても前に進み続けるその生き方について、存分に語っていただきます。小中高校生も保護者も大歓迎。質問にもお答えします」としています。

世田谷区 生保世帯に大学学費

 世田谷区は8日、2024年度から大学などに通う区内の生活保護世帯の学生に、毎年最大50万円の学費を給付すると発表しました。区によると成績の要件を設けずに生活保護世帯を対象にした大学進学支援事業は全国的にも異例。2024年度当初予算案(3715億5200万円)に約3180万円を盛り込みました。

 対象は4年生大学や短大、高等専門学校、専門学校などに通う学生で、50万円(上限)のほか、教材費や通学費(実費)を各年1回給付します。中途退学した場合も返還は不要です。24年度は、50人程度の利用を見込みます。ケースワーカーから対象者に周知し、必要に応じて申請手続きをサーポートします。

 現行の制度では、生活保護を利用しながらの通学は認められず、進学する場合は生活保護の対象から外す「世帯分離」の手続きが必要になります。一方、世帯分離すると、学生は経済的困難から生活費や学費のためにアルバイトをしなくてはならず、進学をあきらめる要因とされています。

中野区 離婚時転居費用支援

 中野区は18歳未満の子どもを育てる低所得のひとり親を対象に、離婚などをきっかけとした転居・初期費用を30万円を上限に補助します。2024年度一般会計予算案(2004億3700万円)に300万円を計上しました。同区によると23区で初めての施策です。高校入学支援金(仮称)も導入し、高校入学時に子ども1人あたり8万円を保護者に支給します。2325万円を計上しました。

 家族の介護や家事を担っている子ども「ヤングケアラー」対策として、1566万円を計上し、早期に把握するための専用の交流サイト(SNS)相談窓口を新設し、年齢にかかわらず、さまざまなケアラーの相談に応じます。コーディネーターが助言を行い、適切な福祉サービスや必要な支援につなげます。

東京民報2024年2月18日号より

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