外苑イチョウ並木 保全求める請願を不採択に 環境建設委 原純子都議採択求める〈2024年2月25日号〉

 都議会環境・建設委員会が14日開かれ、神宮外苑再開発で146本のイチョウ並木など歴史的景観の確実な保全や、日本イコモス国内委員会の代表らの参考人招致を求める請願について、自民党、都民ファーストの会、公明党の多数で不採択にしました。日本共産党、立憲民主党、ミライ会議、「グリーンな東京」は、採択を主張しました。

 共産党の原純子都議は討論で、外苑の景観を象徴するイチョウ並木について、日本イコモスが22年11月から1年かけた調査で、8本が衰退していることが分かったと指摘。事業者が提出した環境影響評価書は18年の古い調査を基に「すべて健全」としていたことに触れ、「評価書案の訂正の機会があったのに、そのまま評価書が作成され、都が施工認可した。都の責任は重大だ」と批判しました。

 さらに都民の批判が広がる中で秩父宮ラグビー場に続く18本のイチョウ並木を当初の「移植不可」から「移植検討」へと変更したことについて、事業者から理由が全く公表されていないとし、情報開示やイコモスなど外部有識者の意見聴取を行い、計画は中止するよう訴えました。

 都環境局の長谷川徳慶担当部長は「事業者からアセス図書(評価書など)が提出され次第、内容を踏まえ手続きを行う」と繰り返しました。

東京民報2024年2月25日号より

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