臨時都議会 「感染急拡大は人災」「パラ、学校連携観戦は中止を」あぜ上都議、小池知事を追及  

 

感染対策について質問する、あぜ上都議=2021年8月19日、都議会本会議
感染対策について質問する、あぜ上都議=2021年8月19日、都議会本会議

小池知事「自宅も病床」発言撤回せず 

 「感染の急拡大は人災であり、小池知事の政治的責任は重大」。日本共産党のあぜ上三和子都議は8月19日の都議会本会議で、新型コロナウイルスの感染状況について楽観的な認識を示してきた小池百合子知事を厳しくただしました。

 小池知事は過去最多の陽性者が確認された翌7月28日、第3波のピーク時と比べるとワクチン接種が加速した、重症化しやすい60歳以上も減っているなどとして、「第3波の時とは状況が異なる」などと発言していました。

 ところが、その後、1日当たりの新規陽性者数は過去最多の6000人に迫り、これまで経験したことのない爆発的な感染拡大という深刻な事態になっています。

 小池知事はまた、7月28日の会見で「一人暮らしの方々などは、自宅も、ある種、病床のような形でやっていただくことが、病床の確保にもつながるし、その方が健康の維持にもつながる」と発言。しかし、自宅療養や入院等調整中の患者が3万人を超え、適切な医療やケアが受けられずに自宅で亡くなるケースや重症化するケースが相次いでいます。

 あぜ上都議は「命にかかわる問題であり、看過できない」として、撤回を求めました。

 小池知事は「災害時とも言える現在の状況を、『医療非常事態』と位置付けた上で、対策に万全を期していく」とのべただけで、自らの責任には触れず、発言の撤回もしませんでした。

あぜ上都議「命最優先でパラ中止を」 小池知事 根拠なく「成功に導く」

 パラリンピックの開催を巡って、東京都医師会の尾崎治夫会長は「開催は無理だと思う。医療サイドとしては『難しい』と判断するのが妥当ではないか」と発言しています。また、パラリンピックに児童・生徒を観戦動員する「学校連携観戦プログラム」についても、都教育委員会臨時会(8月18日)で出席した4人の委員全員が中止すべきと主張。しかし都教委は実施するとしています。

 あぜ上都議は尾崎会長の発言を紹介した上で、「命を守ることを最優先に、パラリンピックは直ちに中止の決断をし、コロナ対策に集中すべきだ」と迫りました。また、学校連携観戦について、五輪では中止になったことをあげ、「デルタ株により感染拡大がさらに悪化し、子どもの陽性者が急増しているのに、パラリンピックで学校連携観戦を行える根拠は何か」とただし、中止を求めました。

 小池知事は根拠も示さずに「安全・安心な大会最優先に、パラリンピックを必ずや成功に導いていく」と強弁。藤田裕司教育長は学校連携観戦について「(教育委員会臨時会)出席の委員から厳しい意見や指摘を多くいただいた」と認めながらも準備を進めるとしました。

あぜ上都議、野戦病院型施設など、命救う提案

 あぜ上都議は、「命を救う体勢整備が急務」だとして、広いフロアをパーティションで仕切って多数のベッドを配置した、いわゆる「野戦型病院」施設や、自宅療養者への支援強化、事業者・都民への支援など、具体的な提案をしました。

補正予算案を可決 共産・立憲共同提出の修正案は否決

 新型コロナ対策に伴う一般会計補正予算案(総額3278億円)について、共産党、立憲民主党は「ワクチン接種促進キャンペーン」経費10億円について、削除する修正案を共同提出しました。接種をためらう若年層に接種を促進するPR費用が盛り込まれています。

討論に立つ尾崎あや子都議=8月20日、都議会本会議

 共産党の尾崎あや子都議は討論(8月20日)で、「若者に問題があるかのような誤ったメッセージになる恐れがある」「今、力を入れるべきは、希望する方が安全・迅速に接種を受けられる環境を整えることだ」と強調。立憲の阿部祐美子都議は「若者が接種を望んでもワクチンが足りない状況で、こんな税金を投じるのは理解できない」と指摘しました。しかし、自民党、都民ファーストの会、公明党などが反対し、否決されました。

 また、専決処分されたコロナ対策の7585億円の補正予算2件も承認しました。

 

(詳報は次号、東京民報2021年8月29日号)

関連記事

最近の記事

  1.  都立学校の教職員15人が原告となり、卒業式や入学式などで「君が代」の起立斉唱をしなかったことに対…
  2.  日本共産党都議団は4日、PFAS(有機フッ素化合物)汚染の国連人権理事会の報告書に対する都のコメ…
  3. 防衛省の担当者に抗議文を手渡す(左から)宮本、山添の各氏と関口えり子あきる野市議=3日、千代田区 …
  4.  東京母親大会連絡会は4日、岸田文雄首相にあてて、「沖縄・少女暴行事件の隠ぺいに強く抗議し、日本政…
  5.  大型道路の新設・拡幅など、東京都建設局が用地買収を行う際、国が定める土地収用法に基づく「建設局土…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

#東京民報 12月10日号4面は「東京で楽しむ星の話」。今年の #ふたご座流星群 は、8年に一度の好条件といいます。
#横田基地 に所属する特殊作戦機CV22オスプレイが11月29日午後、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。#オスプレイ が死亡を伴う事故を起こしたのは、日本国内では初めて。住民団体からは「私たちの頭上を飛ぶなど、とんでもない」との声が上がっています。
老舗パチンコメーカーの株式会社西陣が、従業員が救済を申し立てた東京都労働委員会(#都労委)の審問期日の12月20日に依願退職に応じない者を解雇するとの通知を送付しました。労働組合は「寒空の中、放り出すのか」として不当解雇撤回の救済を申し立てました。
「汚染が #横田基地 から流出したことは明らかだ」―都議会公営企業会計決算委で、#斉藤まりこ 都議(#日本共産党)は、都の研究所の過去の調査などをもとに、横田基地が #PFAS の主要な汚染源だと明らかにし、都に立ち入り調査を求めました。【12月3日号掲載】
東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
ページ上部へ戻る