満州引き揚げを巨大絵画に 北区で「一九四六」展〈2023年1月22日号〉

巨大画「一九四六」を見る来場者=北区

 戦後、旧満州(中国東北部)からの日本人引揚者を描いた王希奇さん(62)の巨大画・「一九四六」などの展示が、12日から15日まで北区の北とぴあ展示ホールで開かれ、2400人が参観しました。主催は、同展実行委員会(石子順委員長)。

 中国人画家・王さんは、巨大画を多く制作してきた魯迅美術学院の教授。「一九四六」も、縦3メートル、横20メートルの大作です。

 1946年、旧満州からの引揚者105万人が、中国・遼寧省の葫蘆(ころ)島港から帰国しています。「一九四六」は、港で引揚げ船に向かって列をなす幼子をかかえた母親や遺骨を抱えた少女など、無数の人々の疲れ切った表情や帰国できる安どの表情が描かれています。

 王さんは、葫蘆島から引き揚げる10歳の男装の少女の写真を偶然見たのをきっかけに2012年から制作に取り組み完成したのは17年です。

 王さんは11日のオープンセレモニーに、ビデオメッセージを寄せ、21世紀になっても戦争が終わらない状況を念頭に「この作品を通してヒューマニズムと国際平和の芸術の持つ力を感じてほしい」と述べています。

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