【本】共同親権推進の偏り、幻想『面会交流と共同親権 当事者の声と海外の法制度』熊上崇/岡村晴美編著 

編著者の他、小川富之/石堂典秀/山田嘉則著

 法務省がパブリックコメント中の「家族法見直しに関する中間試案」(2月17日締切)について、一考する際には目を通すべき良書です。家庭裁判所の調査官を経て和光大学現代人間学部教授である熊上崇氏、ドメスティックバイオレンス(DV)や性犯罪救済の実務で信頼を得ている弁護士の岡村晴美氏の編著で、家族法の専門家である大阪経済法科大学教授の小川富之氏、民法を専門とする中京大学スポーツ科学部教授の石堂典秀氏、クリニックちえのわの心療内科・精神科医師の山田嘉則氏が執筆者に名を連ねています。

 離婚家庭の実態調査を背景に現実が浮き彫りになります。家裁が別居親との面会交流を原則実施で推進する中で子どもの拒絶を「歯医者を嫌がる子に診察させるのと同じ」と軽視・差別し強要する現状や、海外のみならず日本でも面会交流中に子どもが心中に巻き込まれた事件(2017年)に「子の最善の利益とは」と驚がくします。

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