多摩地域の水道水に利用していた井戸水から、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が広範に見つかっている問題をめぐり、住民による自主的な血液検査で、国分寺市や立川市などの住民の血液から高い濃度のPFASが検出されたことが7日までに分かりました。
血液検査に取り組む「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」が、約650人を対象に取り組んだ検査のうち、273人分を中間結果として発表したものです。
中間結果の対象となったのは、多摩地域の19市町村に住む21歳~91歳。ほぼすべての人からPFASを検出し、代表的な4種類のPFASの合計で最大だった人は1ミリリットルあたり124.5ナノグラム、平均で28.1ナノグラムでした。
米国の「科学アカデミー」は7物質の合計で20ナノグラム/ミリリットルを超える場合、健康へのリスクがあるとしており、4種計の平均値でこれを上回っています。