コロナ後遺症 国として社会的な対策を 吉良参院議員 アンケートもとに質問〈2023年5月14日号〉

 新型コロナウイルスに感染した患者が、長期間にわたって重い倦怠(けんたい)感や頭痛などに苦しめられる後遺症をめぐって、日本共産党の吉良よし子参院議員が、独自に集めたアンケートをもとに国会で質問しました。アンケートには、「仕事も休職したままで打つ手が見つからない」(40歳代)、「一年以上、まともに学校に通えていない」(10歳代)などの深刻な声が並びます。専門家は、「多くの患者がいるにもかかわらず、社会的な支援が整っていない」と警鐘を鳴らします。

参院決算委員会でアンケートをもとに質疑する吉良氏=4月3日、しんぶん赤旗提供

周知と経済支援求める

 「ふらついてしまって、まっすぐ歩くこともできない。職場に何とかたどり着いても、横になって寝かせてもらうしかなかった。映画やDVDを見ても、本や新聞を読んでも、頭に何も入ってこなかった」―コロナ後遺症に現在も苦しむ、杉並区の50歳代の女性は、最も症状が重かった時の状況を、こう振り返ります。

 女性がコロナに感染したのは、22年8月。高熱が出て、身体中が痛かったものの、第七波のころで、あちこちの病院に電話をかけてもつながらない状態でした。

 1週間ほどで、熱などは下がって、仕事には復帰したものの、「階段を上るのもやっと」という疲労感や息苦しさ、頭に霧がかかったようになって集中力が働かない「ブレインフォグ」と呼ばれる症状が続き、以前の生活には戻れない日々が続いたといいます。

 さまざまな病院にかかり、膠原病やすい臓の病気、免疫異常など、さまざまな可能性を考えて検査を受けたものの、どの検査でも異常な数値は出ませんでした。「最後は、医師から『心身の不調だろう』と心療内科を勧められて終わってしまう。病院に行くのもつらい、と周囲に泣きついてしまう状態でした」(女性)。

 コロナ後遺症の専門の外来があると、知人に勧められてたどり着いた、渋谷区にあるヒラハタクリニック(平畑光一院長)で、初めてコロナ後遺症と診断されます。

 専門的な治療を受けることで、ようやく文字が読めるようになったり、出かけたりできるようになってきました。それでも、少し無理をすると次の日は寝込むなど、まだコロナ以前の状況には程遠い生活です。

 女性は、「多くの患者が、適切な診察や治療を受けられず、私と同じように、心まで痛めつけられていると思います。仕事をしないと生活の基盤を失うからと、後遺症を隠して無理をしている人も多いと思う。吉良さんのように国会質問してくれる議員がいることで、この病気がもっと知られ、支援の仕組みも整ってほしい」と話します。

休業休職が7割の人に

 吉良議員が2月にインターネットで呼びかけたアンケートには、10日余りで1172件もの回答が寄せられました。

 寄せられた声からは、コロナ後遺症の深刻さとともに、患者への支援の不足が浮かび上がります。

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