【国会議員コラム】山添拓*未来を拓く「たたかいの夏へ」〈2023年8月27日号〉

対策委員会の第1回会合で=8日

 アメリカにおけるPFAS(有機フッ素化合物)汚染とのたたかいを描いた映画『ダーク・ウォーターズ』を観ました。原作本は『毒の水』という邦訳で出版されています。

 水をはじく性質が重宝され、「テフロン」加工のフライパンをはじめ幅広い商品に使われてきました。水道水にも混入。体内に取り込まれると分解されずに蓄積し、がんなどの原因にも。実話に基づく物語は大企業との裁判闘争を描き、「健康への影響はない」とする企業を事実で追い詰める証言録取や公判の様子もとても興味深い。しかもたたかいは現在進行形です。

 沖縄、大阪など日本でも各地で汚染が確認されています。米軍横田基地では約10年前にPFASを含む泡消火剤が大量に漏出していましたが、防衛省が事実を認めたのは今年6月、党議員団のヒアリングが初めてでした。多摩地域の住民が自主的に行う血中濃度調査では、米国の指標を上回る結果が次々に確認され不安が広がっています。

 今月、国会議員団の「PFAS問題対策委員会」を立ち上げ、まず政府に対応方針をただしました。環境省は、「PFASによる健康被害は確認されていない」といい、血中濃度調査も消極的。忖度しているのは大企業か、米軍か、その両方か。「科学的知見がないから調査しない」というのでは、水俣病やアスベストの歴史を繰り返すことになりかねません。

 本号がお手元に届く頃となる24日(木)、党都委員会主催のシンポジウムを行います。ライブ配信・アーカイブ映像もありますのでぜひご覧ください。

(弁護士・日本共産党参院議員)

東京民報2023年8月27日号より

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