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- 【寄稿▼新人議員ネクスト】田村ゆう子調布市議 「市民に寄り添う」を軸に〈2023年11月5日号〉
多くの方にご支援をいただき、6月より市議会議員としてスタートさせていただきました。初めての議会では、選挙の公約にも掲げました学校施設の老朽化の問題を取り上げました。選挙中にいただいた方の声、子どもたちの思い、視察させていただいて実際に目で見た学校施設の現状などを紹介しながら、早急な施設の改修を求めました。
残念ながら市からは消極的な答弁しか得られませんでしたが、その後少しずつ、他会派からも老朽化についての言及があるなど、問題意識が議会内に広がりつつあります。
難しいのは委員会審査です。厚生委員会に所属しているのですが、保育、子ども、福祉、障害など広い知識が必要です。市の取り組みを調べ、過去の議事録を読み返し、日本共産党の議員がどのような立場を貫いているのか学び、そこに自身の問題意識も盛り込む。骨の折れる作業ですが、非常に勉強になります。
会派によっては、民営化やデジタル化を安易に進めようとする議員もいます。そのような中で、市が“公共”としての役割を担う事の大切さを訴えています。議案や陳情など、数の力で押し切られ、悔しい思いをすることもありますが、「市民に寄り添う」という日本共産党の軸があるため、ぶれずに頑張ることができています。
「現場の声を市政に届けたい」という思いで議員を志しました。初心を忘れることなく、現場に足を運び当事者の声を聞き、市民の皆さんの声を代弁する事を大切にしたいです。
今、くらしに困難を抱える方が本当に多いという事を、相談業務を通して実感しています。障害を抱え生活が苦しい、住む場所が無いなど、ひっ迫した状況での相談を受けながら、議員としてどのような支援ができるのか、苦悩する日々です。
フードバンクのお手伝いをした時には、「所持金が600円しかなくて困っていた」という学生さんもいました。地方議員として市民生活に寄り添うと同時に、大本にある政治の歪みに対し声を挙げていきたいです。日々勉強です!
東京民報2023年11月5日号より