即時停戦、虐殺やめろ 総がかり ガザ攻撃で緊急行動〈2023年11月19日号〉

「ガザに自由を」などと声を上げながら歩く参加者たち。沿道から一緒にコールする人の姿も多く見られた=10日、渋谷区

 イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が激化し、民間人への被害が拡大している情勢の中、即時停戦とパレスチナに平和を求めるデモが10日、渋谷区で行われました。

 呼びかけは戦争させない・9条こわすな!総がかり行動実行委員会で、雨天にも関わらず、4000人(主催者発表)が参加。約3㌔の道のりを、「Free Gaza(ガザに自由を)」「Stop Genocide(大量虐殺やめろ)」「子どもを殺すな」「国際法を守れ」などと声を上げながら、プラカードや横断幕を掲げて歩きました。

 出発前のミニ集会で、パキスタン協会のライース・シディキ会長が「イスラエル国内でも、平和を愛する人たちは政府に対してデモをやっている。みんなで平和な世界にしよう。日本政府は憲法に従ってほしい」と訴え。日本国際ボランティアセンター(JVC)の伊藤解子ときこ事務局長は、「ガザの病院に物資を届けることがままならない状態」にあり、現地の医師は「誰を治療し、誰がより生き延びる可能性があるのかを判断しなければならない」と、痛ましい現実を語りました。

 ガザ出身のハニンさんは、家族や友人が現地で悲惨な状況に置かれており、「日々の屈辱、占領、破壊的な帝国・植民地主義の被害をやめさせよう」と訴え。「私はパレスチナ人を代表してここに立ち、今すぐ停戦を要求する」と声を張りました。

 8歳の双子を連れて神奈川県から参加した母親(41)は、「子どもが殺され、家族が奪われている映像をSNSなどで見ると、黙ってはいられない」と発言。都内在住の男性(70代)は、「犠牲者の4割が子どもと聞く。許されることではない。一方で、イスラエル人もハマスの人質になっている。命を尊ぶことこそ大切」と話しました。

 エジプト人の男性(32)は、「隣接するガザの人は家族みたいな存在。応援するのが当たり前」と語り、大学院生のアメリカ人女性(24)は、「イスラエルは残虐な行為や人道に反する罪を犯している」と憤りました。

平和を祈り、灯されたLEDキャンドル

東京民報2023年11月19日号より

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