未来を照らす新さるびあ丸 コロナ禍で不安広がるなか〈8月9,16日合併号より〉

 春休み、ゴールデンウイーク、夏休みと、たくさんのお客さんでにぎやかな島を思い描いていたところに、このコロナ!。観光に多くを頼る島の暮らし。ゴールデンウイークの来島者は、前年比1%~数%でゼロに等しく、島の経済は底が抜けてしまいそうです。

 多くのお客さんに来てもらいたいがもろ手を挙げてというわけにもいかず、ある民宿のおかみさんは「飢え死にするかコロナで死ぬかだね」と話していました。地元で検査もできず、脆弱な医療体制で、感染症に対する備えを持たない離島での暮らし。島民の新型コロナに対する恐怖は、はかり知れません。

 「GoToトラベル」に対しても「安倍さんは何を考えてるの。やることが逆でしょ」と強い批判の声が上がっています。今回の事態は、島で暮らす私たちに、島の産業の在り方、医療の現状や国の政治について考える機会を与えてくれました。

 大変な日々を送る中、島の未来を照らすがごとく、6月25日から、新造大型客船3代目さるびあ丸(写真)が就航しました。2代目と比して、100トン大きくなり、ハイブリッド、バリアフリーで、内装も段違いで、ゆったり、楽しい船旅ができます。新型コロナが終息した折には、新島・式根島をはじめ、「東京の島」へ多くの方が訪れてくれることを心より願わずにいられません。(通信・綾とおる=新島村議)

(東京民報2020年8月9,16日合併号より)

関連記事

最近の記事

  1.  都議会自民党の裏金問題を受け、再発防止に向けた政治倫理条例案が6日の都議会本会議で自民党、都民フ…
  2.  1976年以来、半世紀にわたって取り組まれてきた全国公害被害者総行動が3、4の両日、千代田区霞が…
  3.  東京都内の朝鮮学校を支援する市民らでつくる「都議会勉強会」実行委員会などは5日、朝鮮学校への補助…
  4.  東京国税局に勤務していた原口朋弥さんが、上司のパワハラを報告したことを機に、恣意しい的な人事評価…
  5.  日本共産党は7日、品川区の大井町駅前で街頭演説を開き、小池晃同党書記局長(参院議員、比例予定候補…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る