コロナ都内新規感染 4日連続で300人超 「急速な拡大の始まり」〈11月22日号より〉
- 2020/11/18
- 新型コロナ対策
都内の新型コロナ感染者が急増しています。新規感染者数は11?14日の4日連続で300人超え、12日の393人は8月8日(429人)以来最多で、過去5番目。1週間平均の新規感染者数も、10日の223・7人から16日の309・1人と約1・4倍に増加しています(2面にグラフ)。
12日に開かれた都のモニタリング会議では、警戒レベルは4段階で上から2番目に深刻なレベル3を10週連続で維持した一方、評価の表現を「感染の再拡大に警戒が必要」から「感染が拡大しつつある」に変更。「急速な感染拡大の始まりと捉え、今後の深刻な状況を厳重に警戒する必要がある」と呼びかけました。
国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は会議で、このペースで増加すると4週間後には1日約1160人に達すると指摘。「多すぎるのではないか、絵空事ではないかと言われるもしれませんが、私たちは夏に同じような状況があり、本当に週単位で患者さんが急速に増えていったことを経験した」とのべました。
また会議では感染経路が不明な人(1週間平均)が51・5%増加していることや、検査の陽性率も11日時点で5・0%と8月下旬以来の高水準となったことが報告されました。都医師会の猪口正孝副会長は「検査数は増加しているが、それ以上に陽性者が増加している」と指摘しました。
(東京民報2020年11月22日号より)