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フラッシュ@Tokyo 2022年9月25日号 練馬区議会・小金井市議会の「国葬中止」に関する動き、三鷹市がヤングケアラー調査、荒川区が選挙支援カード実現
練馬区議会 野党「国葬中止を」
練馬区議会の日本共産党、インクルーシブな練馬をめざす会、立憲民主党、オンブズマン練馬、ふくし蒼風会の野党は14日、前川燿男区長に対し、安倍晋三元首相の国葬中止を国に求める申し入れを連名で行いました。
申し入れ内容は他に▽国などからの国葬に関する依頼等に応じないこと▽区や区教育委員会から弔意を示したり強制しないこと―の3項目。区側からは、中止を求めたり、政府からの依頼に応じないとの答えはありませんでした。
三鷹市 ヤングケアラー調査
三鷹市教育委員会が今年5~6月に、全市立小学校の5・6年生(4629人)の児童と全中学校の生徒(3581人)を対象に行ったアンケート調査で、回答があった6011人の8.5%に当たる511人のヤングケアラーがいたことが明らかになりました。ヤングケアラーとは本来大人が担うと想定されるような家事や家族の世話を日常的に行っている子どものことです。
調査で「お世話をしていることで経験したこと」を質問したところ、「自分の時間がない」57人、「宿題や勉強をする暇がない」43人、「寝る暇がない」40人、「遅刻や早退」30人、「学校を休んでしまう」20人など、深刻な実態が浮き彫りになりました。
また、「学校や周りの大人にして欲しいことはありますか」との問いに、「自分のことについて話を聞いて欲しい」71人、「勉強を教えて欲しい」66人、「進路や将来の相談に乗って欲しい」33人といった相談相手を求める回答が多く見られました。日本共産党の紫野あすか市議は「胸が痛くなる。対策や支援が早急に必要です」とのべています。
小金井市議会 国葬中止で意見書
小金井市議会は9日、「国葬を行わないことを求める意見書」を賛成多数で可決しました。日本共産党、情報公開こがねい、市民といっしょにカエル会、元気!小金井の4会派が共同提案したもの。採決では自民、公明、こがねい市民会議が反対しましたが、提案した4会派に加え、生活者ネットなどが賛成し、10対9で賛成が反対を上回りました。3人は退席しました。
意見書は、安倍元首相の国葬について、国民の思想・良心の自由(憲法第19条)に違反すると指摘。法的根拠はなく、国民の理解は得られておらず、「国会での議論も行われず巨額の支出をすることは、財政規律の観点からも許されるものではない」と断じています。
荒川区 選挙支援カード実現
荒川区は来年の統一地方選挙から選挙支援カードを入場整理券の郵送封筒に同封することになりました。日本共産党の斉藤くに子区議が、13日の区議会一般質問で求めたもの。
支援カードは「必要なことを教えてください」として、「代理投票」や「移動の介助」など、手伝って欲しいことにチェックを記入して、入場整理券と一緒に投票所の係員に渡すもの。
当日その場で依頼するのは、当人にとってハードルが高く、「勇気もいるので棄権する」という人もいます。斉藤区議は「参政権の保障の一助になります」と実現を歓迎しています。
〈東京民報2022年9月25日号より〉