【国会議員コラム】山添拓*未来を拓く「美しい海に誓う気持ちで」〈2023年2月26日号〉

上陸戦への対策が図上演習された海岸で

 沖縄・宮古島を調査で訪ねました。

 2020年に陸上自衛隊のミサイル部隊が配備され「12式地対艦誘導弾」を配置。弾薬庫も建設されました。航空自衛隊のレーダー基地も異様な姿をさらしています。県営の下地島空港は、琉球政府時代に日本政府との間で軍事利用をしないと約束されていましたが、米軍や自衛隊が使おうとする動きが活発です。島全体が、「住民に説明なく要塞化が進められている」という声を耳にしました。

 複数の自衛隊施設が視界に入る場所に、「アリランの碑」が建てられています。朝鮮半島から連れてこられた女性たちが洗濯の帰りに座って一休みしていた場所だといいます。島には沖縄戦当時、陸軍や海軍の基地があり、少なくとも17カ所の慰安所があったことがわかっているそうです。「全世界の戦時暴力の被害者を悼み、二度と戦争のない平和な世界を祈る」との言葉が、12の言語で記されていました。

 日本軍は、戦後は米軍に、そして自衛隊に取って代わり、常に住民はないがしろにされてきました。今後、安保3文書で保有を明記した長射程のミサイルを配備することが想定されます。それは、この地がまた標的となる危険とセットです。

 「母は戦争中、台湾に疎開し1歳と2歳の子どもを亡くして帰ってきた。また沖縄を戦争に巻き込むのか」という強い憤りをうかがいました。「軍隊は住民を守らない」との記憶が鮮明な地で、戦争を招き入れる大軍拡を進めるなど絶対に許されない-息をのむような美しい海に、誓う気持ちで帰途に就きました。

(弁護士・日本共産党参院議員)

東京民報2023年2月26日号より

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