横田基地 たたかいの記録がパンフに 各分野の当事者が手記〈2023年7月9日号〉

 草の根からの運動で横田基地の強化反対、撤去の声を広げようと活動する市民団体「横田基地問題を考える会」のパンフレット「横田基地―その変遷とたたかいの記録」(写真)が、4月に第二版を発行し好評です。

 パンフレットは、2021年9月の同会の総会で、「横田基地の変遷と、それに対する住民のたたかいについて、全体をまとめた記録がない。運動の関係者が高齢化する中で、基地闘争の継承、発展のためにもその歴史をまとめておこう」という意見が出され、1年がかりでまとめたもの。22年10月に第一版として400部を発行したところ好調に販売が進み、今年4月に第二版として200部を発行しました。

 パンフレットの特徴は、「たたかいの記録」として、横田基地にかかわるさまざまな分野の運動の当事者が、自らの活動を手記などを寄せて紹介していることです。米軍による立川基地の拡張をはばんだ砂川闘争の際の「伊達判決」を現代に生かそうと活動する「伊達判決を生かす会」、横田基地の公害訴訟弁護団や原告団、東京平和委員会、毎月1回の座り込みを続ける「横田基地の撤去を求める西多摩の会」など、さまざまな運動の関係者が文章を寄せています。

 このほか、横田基地の地図、基地の概要や行われている訓練の説明、詳細な関連年表などを掲載しています。

 巻頭の言葉は、砂川事件の元弁護人で、日本平和委員会代表理事の内藤功弁護士。日本共産党中央委員会の基地対策委員会責任者の小泉親司氏による、横田基地の米軍戦略における役割の変遷についての論文も掲載しています。

 頒価500円。問合せはメール snmty.s@beach.ocn.ne.jp 佐々木方。

東京民報2023年7月9日号より

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