統一協会系「教会」を断念 危険性訴え4回の市民デモ〈2025年7月27日号〉

 統一協会系の団体「霊連世協会」が府中市晴見町に教会施設を建設しようとしていた問題で、団体側が指定確認検査機関あてに工事取り止め届けを提出し、建設を断念したことがわかりました。府中市が市議会の各議員に報告したもので、市民や学生をカルト集団に巻き込ませるなと、建設に反対してきた市民団体「カルト教団NO!府中市民連絡会」にも市長から同趣旨の回答がありました。

 市民連絡会は、教会建設の危険性を市民に知らせようと、2023年2月以来、4回にわたってパレードしたほか、市長への申し入れや市議会への陳情に取り組んできました。

2023年2月の最初のパレード

 建設予定地では、工事が止まり放置される中で、雨水が溜まって落ち葉が沈殿し、水が緑色に濁るなど、不衛生な環境になっていました。法的に必要な工事関係の掲示板も表示されないままになっています。

 今年2月に同会は、これらの問題に絞って、市が建築主に改善を指導するよう求める陳情を市議会に提出し、採択されました。

 市長から市議への報告は、この陳情採択を受けたものです。団体側は市に、建設予定地は更地に戻す意向も示しているといいます。

 市民連絡会共同代表の甲田直己(なおき)さんは、「2022年以来、3年近くにわたって、幅広い市民による連絡会として、運動に取り組み、一つの成果に結びついた。市民レベルの要求の広がりをどう作るかという観点で、新たな陳情を出したことが、事態を動かした」と話します。

陳情採択で事態動かす

 府中市晴見町に統一協会系の団体が教会を建設しようしていた問題は、府中労働組合総連合(府中労連)の議長で、一級建築士でもある甲田さんに2022年8月、「RSS協会という団体が何かつくろうとしているようだ」と、相談が寄せられたことで明らかになりました。

 甲田さんが建築確認の書類を取り寄せると、そこには「霊連世協会会長」を名乗る、足立区の女性の名前と住所が書かれていました。

 「霊連世」という言葉を調べると、霊感商法などさまざまな反社会的行為で被害を生んだ統一協会の創始者、文鮮明が2009年に明らかにした「霊界と地上界を一つにする」という教義として、各地の統一協会のホームページなどに載っていることがわかります。

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