カテゴリー:書評
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〈読書 今月の本棚と話題〉日々を丁寧に生き続ける 『キッチンとマルシェのあいだ』 辻仁成 著〈2026年7月19日号〉
パリで暮らして20数年、作家、ミュージシャン、画家でもある著者は息子くんが10歳の時、突然シングルファーザーになった。親戚もいない異国で生きてゆくという一人息子を育てるために心に決めたことは「愛の言葉より愛情料理」、… -
〈読書 今月の本棚と話題〉絵と筆で綴る戦没学生の想い 『「無言館」のうた』 窪島誠一郎 著〈2026年7月19日号〉
建物のドアを開けると、静寂した空気と美術作品が私たちを迎えてくれました。そこは長野県上田市の里山にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」。迎えてくれた絵、彫刻、デッサンなど戦争で命を奪われた若い画家たちの作品に胸がしめつ… -
〈読書 今月の本棚と話題〉犠牲者の足跡をたどる旅 『アンネは、なぜ死んだのか 十年間の旅の記録』土山優 著〈2026年7月19日号〉
ナチスドイツによる迫害を受けたユダヤ人の少女、アンネ・フランクとその家族の生涯を入り口に、ヒトラーの圧政に抵抗した人々の生きざまを「好奇心が赴くまま」にたどっています。 ヒトラーの演説中を狙って時限爆弾を仕掛… -
【読書 今月の本棚と話題】「未完の革命」の行方は 『フィリピン―強権を求めた「新生」への希望』日下渉 著〈2026年6月21日号〉
日本在留のフィリピン人は約40万人。歴史的にも相互になじみの深い国だ。最近では日本政府が殺傷能力のある武器輸出の全面解禁に踏み切ったことを受けて、護衛艦の売り込み協議で合意するなど地域の平和と安定に逆行する動きも生じ… -
【読書 今月の本棚と話題】映画から見えるアメリカ 『アカデミー賞入門』松崎健夫 著〈2026年6月21日号〉
映画は社会を映す鏡である、それがまさにアカデミー賞。そんな視点から見えてくるアメリカ社会の中のハリウッドの変化を読み解きます。 まずアカデミー賞の特別性。全世界で生中継されること、選ぶのは評論家やファンではな… -
【読書 今月の本棚と話題】社会の底からの生命の叫び 『この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。』小林エリコ 著〈2026年6月21日号〉
「死ななくてよかった、この国に生まれてよかったと思いたいのだが、それは贅沢ぜいたくだろうか」―著者の言葉です。普通に生きることが、「贅沢だろうか」と言わせる日本社会とは何なんだろうかと深く考えさせられました。 … -
【読書 今月の本棚と話題】知的世界の思想と人間像 『『歴史とは何か』の人びと E・H・カーと20世紀知識人群像』 近藤和彦 著〈2026年5月24日号〉
英国の歴史家E・H・カーの「歴史とは何か」はよく知られた名著である。本書は新版を翻訳した著者が「歴史とは何か」に登場する知識人の思想と人間像を、エピソードを織り交ぜながら紹介したものである。 現代風の言い方で… -
【読書 今月の本棚と話題】「守り活かす」意義を示す 『時代に挑む日本国憲法』 小沢隆一 著〈2026年5月24日号〉
今年は日本国憲法が公布されて80年を迎えます。「この時代」、憲法は歴史の荒波、時代の挑戦を受け続け、憲法が規定する基本的人権は、「幾多の試練」にさらされてきました。そして今、自民党と維新の会の高市政権は、憲法改悪への… -
【読書 今月の本棚と話題】一度きりの光、その一瞬を 『シリアの家族』 小松由佳 著〈2026年5月24日号〉
前著『人間の土地へ』から5年、シリアの家族と出会い沙漠の地でラクダを放牧する若者と家族となった。シリアのパルミラ、その美しさから「沙漠のバラ」と呼ばれた故郷のオアシスの街は戦禍で崩壊した。2011年、「アラブの春」の… -
【読書 今月の本棚と話題】平和と自由の言葉パワー 『ことばで愛し、ことばでたたかう 日本文学の宝石箱』持田 叙子 著〈2026年4月19日号〉
明治・大正・昭和の激動期を「平和と自由の言葉パワー」で生き抜いた5人の名高い文学者を紹介しています。 与謝野晶子の“やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君”は明治の若者をざわざわさせた一首。愛…
