参院選がスタート 7月21日投票
歴史的な参院選は4日に公示を迎え、17日間の選挙戦がスタートします。日本共産党は比例代表で7人以上の当選へ全力をあげます。現職の吉良よし子参院議員が2期目当選を目指す東京選挙区(改選数6)は、有力候補がひしめき、誰が落ちてもおかしくない大激戦です。
公示前の最後の週末となった6月29日、吉良さんは文京区の柳橋商店街で街頭演説しました。「暮らしに希望を、消費税増税はストップを、その願いを共産党に託してください」―吉良さんの訴えに、2人の子どもを連れて通りかかった女性が、手を振ってこたえます。初めて吉良さんの訴えを聞いたという40代の女性は、「感じがいいですね。わかりやすくて、良い話だった」と話しました。
6月27日には、日本共産党を応援するJCPサポーターによる街頭宣伝が新宿駅東南口で開かれました。吉良さんは、「希望」が花言葉のガーベラを手に参加。比例候補の小池晃書記局長(活動地域=東京)の「(貧しい年金の備えに)2千万円貯めるより、一票で政治を変えるほうが簡単です。今度の選挙、一票で政治を変えましょう」の訴えに、大きな拍手が寄せられました。
壇上で「一人ひとりを大切にする政治を」と訴えた女性は、「東京に住んでいる人は、ブラック企業やハラスメントと戦ってきた吉良さんに投票できる。大チャンスです」と呼びかけました。
当落線上で全力
東京選挙区は、定数6の約3倍もの立候補で、主要政党が目玉候補、有名候補を擁立する激しい選挙戦です。当落線上に有力候補がひしめき、どの候補も全力の取り組みを進めています。
自民党の現職の2氏は国会議員、業界関係者らが勢ぞろいしての事務所開きや、各自治体での決起集会を次々と行い、各種団体や業界組織を引き締めています。
立憲民主党は、国会が閉会した26日に、新宿駅東南口で緊急の宣伝を開催。東京選挙区に挑む新人2人が「東京で2議席を必ず取らせてほしい」と、そろって手を上げると、大きな拍手が沸き起こりました。
国民民主党の新人は、連合東京や連合本部、傘下の労働組合を回って協力を求め、街頭では子育てしながら働いてきた経験などを訴えています。
日本維新の会から立候補する元都議の新人は、各地で比例候補と街頭演説。都議時代のテレビ出演を「テレビでおなじみ」と紹介すると、通りかかった人が握手を求める姿が見られました。
現職の山本太郎氏が率いる「れいわ新選組」は、著名人を含む比例候補を次々と擁立し注目を集めています。
69ページの企業名
参院選に向け、吉良さんは第一弾の「学費と奨学金」、第二弾の「働き方」と、二つの政策紹介動画をツイッター(短文投稿サイト)で公開。第一弾は公開1週間余りで2万6千回、30日に公開したばかりの第二弾もすでに1万回(2日現在)、再生されました。
ツイッター上では、「具体的でわかりやすい」「安心して生活できる日本に変えたいってスゴイよく分かる。ぜひ見ないと損」など、大きな反響が寄せられています。
安倍首相に吉良さんが直接質問して創設を求めた、ブラック企業の企業名公表制度では、6月28日に昨年6月から今年5月までの1年間分が新たに公表されました。A4判69ページの膨大なリストに、書類送検された理由と企業名が明記されており、ブラック企業を社会的に追い詰める、大きな力になっています。
吉良さんは、各地の演説で訴えています。「企業名公表は、ブラック企業に声を上げたみなさんの力が、国を動かして実現した制度です。あなたの声、あなたの一票が、政治を変える力になる。2期目も、働く人の命を守る政治をつくる先頭に立つため、何としても勝ち抜かせてください」
(東京民報2019年7月7日号に掲載)