〈一分 2月6日号〉名探偵シャーロック・ホームズには、ワトソン の他にもう一人、欠かせ ない相棒がいます…

 名探偵シャーロック・ホームズには、ワトソンの他にもう一人、欠かせない相棒がいます。推理ではホームズにいつも遅れをとるものの、地道な捜査で手腕を発揮する、スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)のレストレード警部です▼そのスコットランド・ヤードが1月25日、イギリスに新型コロナによる厳しい規制が敷かれていた当時、首相官邸で何度もパーティーが開かれていた疑惑の捜査を始めたことを明らかにしました。多くの人の集まりは禁止され、罰金を課された人たちもいたのに、パーティーには、首相自ら出席したこともあったといいます▼たとえ、政権中枢にかかわる問題でも、法律違反が疑われるならきちんと捜査する―それが民主主義の国の警察の役割でしょう。ひるがえって日本では、森友、加計、桜など、安倍元首相以来の政権私物化疑惑への首相周辺の関わりを、警察が自ら、積極的に解明する姿勢は見えません▼一連の事件では、公文書改ざんや政治資金規正法違反など違法性のある事実も明らかになっています。ホームズなら、さしずめワトソンにこう言うところでしょう。「これだけの事実が判明しているなら、残りが突き止められないなんて不思議なくらいさ」(『ギリシャ語通訳』より)

〈東京民報2022年2月6日号より〉

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