【国会議員コラム】吉良よし子*キラキラ★国会の音♪「異次元の少子化対策?!」〈2023年1月29日号〉
- 2023/2/1
- コラム・オピニオン
2023年の通常国会が始まりました。
冒頭の岸田首相による施政方針演説は、大軍拡方針からコロナ対策まで、つっこみどころ満載でしたが、一番ひどいなと感じたのが「異次元の少子化対策」です。
言葉だけは勇ましいものの、とにかく中身がまったくない。百歩ゆずって、「何よりも優先されるべきは、当事者の声」と言ったまではいいですが、その声を、「徹底的に伺うところから〝始めます〟」というところでズッコケました。「異次元」だの「子ども予算倍増」だのを繰り返しても、いまだに、子育て当事者の声すら〝聞いてなかった〟なんて、全く話になりません。
私は、日本共産党として立ち上げた「子ども子育て施策推進チーム」の責任者として、この1月だけでも、子ども医療全国ネットのみなさんの「子ども医療費の窓口無償化を全国で」という声や、子育て支援拡充を求める会のみなさんの「所得制限をなくして、すべての子育て世帯が使える支援を」などの声を聞いてきました。
そもそも、少子化がこんなに進んだのは、医療費、給食費、高校進学、大学進学…生まれてから大人になるまでの子育てにかかる経済負担が重すぎるから。学校給食の無償化や子ども医療費無償化などの負担軽減を、所得制限なく実現することこそ、子育て当事者から求められています。
今国会が始まってすぐ行われた決算本会議質問から、私の論戦もスタートです。聞いてきた子育て当事者の声を、岸田首相にしっかりぶつけます。(参院議員・東京選挙区選出)
東京民報2023年1月29日号より