羽田空港の新飛行ルートの直下に近い渋谷区内のテニスコートに「航空機から小石くらいの氷塊が落下した」との通報が住民から渋谷区役所に寄せられた問題で、日本共産党の山添拓参院議員、徳留道信都議、渋谷区議団は3月29日、国土交通省をただしました。
落下したとされるのは13日午後で、翌日通報が寄せられました。
山添氏らが対応の経過をただしたのに対し国交省は、同区から14日夕に連絡をうけ、15日に関係航空会社に整備状況などの調査を指示し、16日に全社から不具合はなかったとの報告があったと説明。現場はルートから350メートルほど離れており航空機から落ちた可能性は低く、調査は打ち切ったとしました。また、この時間帯に飛行していたのは8機で、同省職員が17日に現場を訪れ、住民から状況を聞いたとのべました。
渋谷区議団は「周辺に高い建物はない」と指摘。山添氏らは8機の出発地や当日のルートからのブレ幅のほか、350メートル離れていれば航空機からの落下ではないとする根拠、現場を訪れたのが区から連絡をうけてから3日後だった理由などをただしました。そして航空機由来であることは否定できず、より大きなトラブルが起きれば取り返しがつかないことになるとし、対応について検討するとともに住民へ説明するよう求めました。
2022年4月10日号