「建設の魅力、若者に」東京土建 8月に「しごとフェスタ」〈2023年8月6日号〉

 建設業離れが進む若い人たちに、ものづくりの魅力を知ってもらいたいと、建設業従事者らでつくる労働組合、東京土建は「けんせつのしごとフェスタ2023」を8月27日、けんせつプラザ(新宿区)で開きます。その狙いや魅力について、実行委員長の渡辺義久氏(東京土建副委員長・東京建築カレッジ理事長)に聞きました。

渡辺義久実行委員長に聞く

渡辺義久実行委員長

-フェスタは東京土建として初の試みと聞きました。

 いま建設業のあらゆる職種で、担い手の不足と従事者の高齢化が大問題になっています。新規入職者が少ないだけでなく、高校卒業者の半分近く、大学は3割近くが3年以内に離職している実態もあります。子どもの頃は、誰もがものづくりが好きだったはずなのに、就職してみると「こんなはずじゃなかった」ということなんだと思います。建設業の現場は「きつい、きたない、危険」と揶揄されてきましたからね。

 建設業に新規に入職する若者が少ないことに、建設業界全体が危機感をもっています。建設業に従事する私たちとしても何とかしたいと、ずっと考えてきました。今回、まずは若い人たちにものづくり、建設業の魅力を伝え興味をもってもらうことで、これまで接点がなかった若者も含め、建設業で働くことを将来設計の選択肢の一つにしてもらえる、そんなきっかけになればと開催を決めました。

建設事業者の新たな3Kを

 -伝えたい建設の仕事の魅力とは何ですか

 いま命の危険もある猛暑の中で現場は過酷ですが、東京土建では建設従事者の労働組合として、技能の取得とともに労働安全講習にも力を入れています。「給料が良く、休日が取れて、希望がある」そんな新しい3Kと言われる建設従事者の処遇改善を目指しながら、建設の仕事の魅力を発信していきたいと考えています。

 私たち東京土建の仲間は大手とは違い地域での仕事が主で、住まいの維持や管理にかかわる日々の生活に欠かせない職種を担っています。震災や最近多発する豪雨災害の時には、真っ先に現場に駆けつけ、応急措置をしたり、復旧に尽力するのも地域の建設職人です。そこに私たちの誇りや仕事のやりがいもあります。

 近年、大手の建設会社やハウスメーカーも地域への参入を進めていますが、アフターサービスをはじめ細かなニーズに手が届くのは、小回りのきく地域に根ざした中小零細の建設業者です。ここの担い手がいなくなれば、地域社会にとっても深刻な事態をもたらすことになるでしょう。

現場のやりがいをユーチューバーが

 -企画の内容を教えてください。

 私が理事長をやっている東京建築カレッジの卒業生でもある人気ユーチューバー“大工のエリザベス”さんによる講演が、売りです。若手の建築大工ですが、現場での技法やコツ、道具紹介などを動画で配信していて、若い人にとても人気があります。当日は、大工になる方法や仕事のやりがい、なぜ仕事を取れるのかなどについて語ってもらう予定です。

 フェスタは建設現場で頑張る職人と中小建設業者がタイアップして開きます。様々な職種の建築職人や経営者が、それぞれの立ち場から建設業の仕事と夢やロマンを熱く語ってくれます。  スタッフが高校や大学にチラシやポスターを届けて、一生懸命にPRしています。参加してもらえれば、きっと建設の仕事やものづくりのおもしろさに触れていただけると思います。ぜひ一人でも多くの方に来ていただけることを願っています。

 

けんせつのしごとフェスタ2023

8月27日(日)午後1時〜4時
けんせつプラザ東京5階大会議室(新宿区北新宿1-8-16、JR大久保駅下車徒歩3分)
▼主なプログラム=ユーチューバー大工のエリザベスが熱く語る/私のけんせつ人生 なぜ、この仕事に?これまでとこれから/社員みんなが主役になれる!中小建設業の今と未来を語ろう
▼問い合わせ=実行委員会03-5950-1771

詳細はこちら(東京土建公式ホームページ)

東京民報2023年8月6日号より

関連記事

最近の記事

  1. 衆院予算委員会で質問=2月6日  来年度予算案の審議がはじまり、日本共産党のトップバッターと…
  2.  都知事選(7月7日投票)で、市民と野党の共闘候補の実現を目指す選考委員会が8日に立ち上がりました…
  3.  都知事選で市民と野党の共闘候補を擁立しようという第1回「候補者選考委員会」が8日、都内で開かれま…
  4. 新春のつどいで  議員活動が始まり約9カ月、日々さまざまな相談が寄せられます。  多岐…
  5.  都内に10校ある朝鮮学校を支援する市民や都議らでつくる「都議会勉強会」実行委員会、「東京都こども…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

#東京民報 12月10日号4面は「東京で楽しむ星の話」。今年の #ふたご座流星群 は、8年に一度の好条件といいます。
#横田基地 に所属する特殊作戦機CV22オスプレイが11月29日午後、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。#オスプレイ が死亡を伴う事故を起こしたのは、日本国内では初めて。住民団体からは「私たちの頭上を飛ぶなど、とんでもない」との声が上がっています。
老舗パチンコメーカーの株式会社西陣が、従業員が救済を申し立てた東京都労働委員会(#都労委)の審問期日の12月20日に依願退職に応じない者を解雇するとの通知を送付しました。労働組合は「寒空の中、放り出すのか」として不当解雇撤回の救済を申し立てました。
「汚染が #横田基地 から流出したことは明らかだ」―都議会公営企業会計決算委で、#斉藤まりこ 都議(#日本共産党)は、都の研究所の過去の調査などをもとに、横田基地が #PFAS の主要な汚染源だと明らかにし、都に立ち入り調査を求めました。【12月3日号掲載】
東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
ページ上部へ戻る