
8月下旬、再生可能エネルギーと半導体産業を主テーマに、衆議院の欧州調査議員団として、デンマーク、オランダ、ベルギー、ドイツを訪れました。政府、国会、企業など息つく間もない日程で、もちろん「エッフェル塔」など論外。他党議員から「大丈夫。真面目な共産党がいるから」の言葉も。
欧州と日本の景色が余りに違う。自民党議員が「再エネがすごい」と声をあげます。市民参加型も加わり陸上・洋上に林立する風車。省エネでも、街は自転車専用道路を猛スピードのラッシュ、トヨタ現地駐在幹部が「私も自転車通勤」と言うほど。
再エネ100%へ野心的なCO2削減目標と前倒しなど、15年前の党調査で訪れた時以上に、各国とも地球沸騰化とロシア侵略に伴うエネルギー確保に真剣です。日本の原発回帰を言い出せない与党議員の「オランダでは新たな原発建設の動きと聞くが」の問いに答えは「やろうとする人たちはいますがね」。デンマークのエネルギー庁からは、「条件が違っても日本でも同じように十分できる」と日本に指南する場面もありました。
途中、飛び込んだ岸田政権による汚染水(処理水)海洋放出強行の知らせ。とり返しつかない事故をおこした国と東京電力が、「放出ありき」で約束破りなど断じて許せません。
10月2日に臨時国会召集・冒頭解散説も流れるなか、暴走する岸田政権に審判を下し、「比例は日本共産党」と首都東京から躍進へこの党を強く大きく。頑張ります。
(日本共産党衆院議員)
東京民報2023年7月9日号より