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有料WEB紙面版 2023年8月6日号
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【1面】
- 外苑再開発「企業の稼ぎ優先」明らかに 秩父宮ラグビー場など視察 日本共産党 田村、吉良両議員、都議ら
- 横田基地PFAS「入手資料なぜ非公開に」 共産党「防衛省の隠ぺい」ただす
- ◆ 合併号のお知らせ◆
- コラム・一分
【2面】
- 「建設の魅力、若者に」東京土建 8月に「しごとフェスタ」 渡辺義久実行委員長に聞く
- 本気で平等、実現しよう 日本共産党がジェンダー街宣
- 批判の声は「ネガキャン」外苑再開発で小池知事
- 都知事選 都政変える共闘を地域から 呼びかけ人会議が懇談会
- フラッシュ@T
【3面】
- 生活保護 基準引き下げで貧困拡大 新生存権裁判 口頭弁論受け報告集会
- 安全運行めざしつどう 路線バスの運転士有志
- PFAS漏出で報告遅れ 防衛相「速やかに伝えるべき」
- ビッグモーター 街路樹を都が調査
- 【連載コラム】「パワハラのない社会へ①」 パワハラってなんだろう
- 【衆院議員リレーレポート】宮本徹*放置できない 女性の低賃金
- 池上保子のかんたん料理No.173
- とうきょうクロスワード 問題と解答
【4面】
- 【連載】「街角の小さな旅㊱」町田市立国際版画美術館と薬師池公園 3万点の収蔵からたどる版画の歴史
- 【連載】「シネマの時間」ナチスの恐怖の深い爪痕『アウシュヴィッツの生還者』『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』
- 【連載】「四面そ~か!?-納得芝居噺-前進座俳優 松涛喜八郎」⑪ 「抑止力」
- 【連載】「ふるさとスケッチ⑳」(4)上越の山々シリーズ⑧ 磐梯山
- みんなの広場
- パシャ
- (漫画)ママはminminギャルママ(357)
◆テキスト版◆
以下に、各面のトップ記事などを一部、テキスト版で公開しています。
1面 外苑再開発「企業の稼ぎ優先」明らかに
秩父宮ラグビー場など視察
3000本もの樹木を伐採し、神宮球場と秩父宮ラグビー場の敷地を交換して建て替える神宮外苑再開発(新宿、港区、約28万平方メートル)で、日本共産党の田村智子(衆院比例予定候補)、吉良よし子両参院議員らは7月27日、市民グループの案内で現地を視察しました。坂井和歌子衆院比例予定候補、都議団、新宿・港両区議らが参加しました。(2面に関連記事)
日本共産党 田村、吉良両議員、都議ら
見事な人工自然美
「同じ時期、同じ場所で育てられてきた、これら多くの兄弟木は、世にも稀なる幸福の樹木と言えましょう。今後幾百年これらの兄弟木の銀杏は、生長に生長を続けて老大成し、その偉大なる雄姿を発揮し、外苑々地と融合し、我々に見事な人工自然美を楽しませてくれることでしょう」。田村議員は視察のスタート地点、神宮外苑の青山口(港区)にあったイチョウ並木の案内板の文言を読み上げました。
案内板には神宮外苑のシンボル、4列のイチョウ並木について、新宿御苑から採取した種子から育てたものを1923年に植栽し、約100年かけて育ててきた経緯を説明しています。いま、そのイチョウ並木が再開発によって枯れる危険が専門家から指摘されているのです。
神宮外苑の樹木の保全を求める市民グループのメンバーが、高さ190メートルの超高層ビルや新球場の建設予定地を案内。メンバーは、葉が黄色く変色したイチョウの木を指さし、「今でも弱っている木があるのに、まともな調査もしていない。球場が建てられれば、根に深刻な影響がある」と訴えました。
専用から多目的に
市民と議員らは、再開発と一体で建て替えるために取り壊わされる秩父宮ラグビー場を、事業者の一つである独立行政法人・日本スポーツ振興センター(JSC)の案内で視察しました。
JSCの担当者は同ラグビー場と神宮球場の敷地を交換し建て替える計画について、都の「神宮外苑地区まちづくり指針」(2018年)で打ち出され、スポーツ庁が開催した「関係者会議」の「基本方針」に基づくものと説明。観客席を現施設より約1万席削減した上で、ラグビー以外のイベントにも使用できる屋根付き・人工芝の全天候型施設として整備することになったとのべました。
このことが歴史的スタジアムが壊されるだけでなく、貴重な樹木の伐採・移植が必要となり、都民や専門家の強い反発を招くことになります。元日本代表の平尾剛氏が全天候型にすることで、ラグビーの競技特性が失われるなどとして、「選手にも観客にもメリットの少ない『改悪』でしかありません。そして、神宮外苑『100年の森』の破壊にもつながります」と、計画の見直しを強く求めています。同氏が呼びかけたネット署名には1万9000人が賛同。他の主な3つのネット署名を合わせると30万人を超える人が計画見直しに賛同しています。
視察でJSCの担当者は、選手控え室やトイレ、客席などを案内。スタッフの控え室の不足、障害者用のトイレ不足、幅の狭い観客席など、施設の老朽化やバリアフリー化の遅れなど、様々な問題があることを説明。建て替えで誰にとっても良好な環境となり、ラグビー振興につながると強調しました。
天然芝が人工芝に
スタンドに案内されると、眼下に青々とした天然芝が引き詰められたピッチが広がり、照りつける強い日差しの中でも、涼しげな印象を与えます。実際、天然芝は温暖化防止にも役立つとされています。一方、プラスチック製の人工芝は、選手のケガの要因やマイクロプラスチックなどによる環境汚染が危惧され、参加者から疑問が出されました。
和泉なおみ、原田あきら両都議らは、2012年の森喜朗元首相と都幹部との会談が行われるまでは、2010年の耐震診断結果を踏まえて改修が検討されていた事実を指摘。会談以降、移転先と同様に観客席を1万席減らせば建て替えが可能になるかどうかの検討をしたのかとの問いに、JSCの担当者は「していない」と答えました。
吉良議員は「検討すらしていない。移転ありきではないか。ラグビー振興といいながら、そうではない計画に見える」と指摘。和泉都議は「(新ラグビー場を)都はラグビー専用という言葉を決して使わない。ラグビーの振興、文化を広げていくには聖地(ラグビー専用)として、秩父宮ラグビー場を残すことが必要ではないか。都民、専門家の意見を聞くべきだ」と訴えました。
またJSC担当者は、新ラグビー場の整備・運営について民間が担うPFI方式で進めると説明。ゼネコンの鹿島を代表とし、再開発全体を進める三井不動産などが構成企業に名を連ねる企業グループが、昨年8月に約82億円で落札(2位は約226億円)しています。
田村議員は視察後「再開発は、稼ぐために一等地を企業に使わせる計画だということが分かった。都議会、国会で連携し、市民の皆さんとも連帯して頑張りたい」と語りました。
また、再開発では都民が使用できる野球グランドやテニス場、ゴルフ練習場をなくす計画。吉良議員は「市民のスポーツ振興の点からも、かけ離れている」と批判しました。視察には尾崎あや子、原純子両都議も参加しました。
2面 「建設の魅力、若者に」東京土建 8月に「しごとフェスタ」 渡辺義久実行委員長に聞く
渡辺義久実行委員長に聞く
建設業離れが進む若い人たちに、ものづくりの魅力を知ってもらいたいと、建設業従事者らでつくる労働組合、東京土建は「けんせつのしごとフェスタ2023」を8月27日、けんせつプラザ(新宿区)で開きます。その狙いや魅力について、実行委員長の渡辺義久氏(東京土建副委員長・東京建築カレッジ理事長)に聞きました。
◇
-フェスタは東京土建として初の試みと聞きました。
いま建設業のあらゆる職種で、担い手の不足と従事者の高齢化が大問題になっています。新規入職者が少ないだけでなく、高校卒業者の半分近く、大学は3割近くが3年以内に離職している実態もあります。子どもの頃は、誰もがものづくりが好きだったはずなのに、就職してみると「こんなはずじゃなかった」ということなんだと思います。建設業の現場は「きつい、きたない、危険」と揶揄されてきましたからね。
建設業に新規に入職する若者が少ないことに、建設業界全体が危機感をもっています。建設業に従事する私たちとしても何とかしたいと、ずっと考えてきました。今回、まずは若い人たちにものづくり、建設業の魅力を伝え興味をもってもらうことで、これまで接点がなかった若者も含め、建設業で働くことを将来設計の選択肢の一つにしてもらえる、そんなきっかけになればと開催を決めました。
建設事業者の新たな3Kを
-伝えたい建設の仕事の魅力とは何ですか
いま命の危険もある猛暑の中で現場は過酷ですが、東京土建では建設従事者の労働組合として、技能の取得とともに労働安全講習にも力を入れています。「給料が良く、休日が取れて、希望がある」そんな新しい3Kと言われる建設従事者の処遇改善を目指しながら、建設の仕事の魅力を発信していきたいと考えています。
私たち東京土建の仲間は大手とは違い地域での仕事が主で、住まいの維持や管理にかかわる日々の生活に欠かせない職種を担っています。震災や最近多発する豪雨災害の時には、真っ先に現場に駆けつけ、応急措置をしたり、復旧に尽力するのも地域の建設職人です。そこに私たちの誇りや仕事のやりがいもあります。
近年、大手の建設会社やハウスメーカーも地域への参入を進めていますが、アフターサービスをはじめ細かなニーズに手が届くのは、小回りのきく地域に根ざした中小零細の建設業者です。ここの担い手がいなくなれば、地域社会にとっても深刻な事態をもたらすことになるでしょう。
現場のやりがいをユーチューバーが
-企画の内容を教えてください。
私が理事長をやっている東京建築カレッジの卒業生でもある人気ユーチューバー“大工のエリザベス”さんによる講演が、売りです。若手の建築大工ですが、現場での技法やコツ、道具紹介などを動画で配信していて、若い人にとても人気があります。当日は、大工になる方法や仕事のやりがい、なぜ仕事を取れるのかなどについて語ってもらう予定です。
フェスタは建設現場で頑張る職人と中小建設業者がタイアップして開きます。様々な職種の建築職人や経営者が、それぞれの立ち場から建設業の仕事と夢やロマンを熱く語ってくれます。
スタッフが高校や大学にチラシやポスターを届けて、一生懸命にPRしています。参加してもらえれば、きっと建設の仕事やものづくりのおもしろさに触れていただけると思います。ぜひ一人でも多くの方に来ていただけることを願っています。
けんせつのしごとフェスタ2023
8月27日(日)午後1時〜4時
けんせつプラザ東京5階大会議室(新宿区北新宿1-8-16、JR大久保駅下車徒歩3分)
▼主なプログラム=ユーチューバー大工のエリザベスが熱く語る/私のけんせつ人生 なぜ、この仕事に?これまでとこれから/社員みんなが主役になれる!中小建設業の今と未来を語ろう
▼問い合わせ=実行委員会03-5950-1771
3面 生活保護 基準引き下げで貧困拡大
新生存権裁判 口頭弁論受け報告集会
2013年度から2015年4月まで3回に渡り行われた〝生活保護基準の引き下げ〟は、「憲法25条の定める生存権保障に反する」として無効あるいは、国家賠償を求めて争う新生存権裁判の第16回口頭弁論が7月21日、東京地裁で行われました。
弁論では被告の国側がスライドを用いて、主張を展開。それを受けて原告側もスライドを使い国側の主張の変化や矛盾点を明らかにしました。
原告らは弁論後、国会内で報告集会を開催。訴訟弁護団の田所良平弁護士は今回の弁論について報告し、主な争点について、国が引き下げの根拠とする①体系および級地(地域)の歪み調整を反映②2008年の見直し以降のデフレ傾向-の2点だと強調しました。
デフレ調整(マイナス4.78%)の違法性については、国の「前回の見直しである2008年以降基準額は見直されていないが、その間デフレが続いている。実質的な購買力を維持しつつ、客観的な経済指標である物価を勘案して基準額の改定を行う」とした当時の主張を、「物価は参考資料にとどめるべき(中央社会福祉審議会)とされ、物価変動のみを考慮した基準改定は過去一度も行われていない」と告発。
続いて「国は当初、デフレは2008年から生じたため起点としたと主張していた。その後、前回見直し以降の物価動向を勘案するため起点を2008年にしたと主張が変わっている」など、国の主張の変化と矛盾を指摘しました。併せて物価下落の内マイナス3.28%はテレビやパソコンなどの価格低下によるもので、生活保護世帯の消費構造と大きく乖離していると述べました。
その上で、「生活保護基準が違法に引き下げられたために、制度からはじき出されて生活に困っている国民が多数生じている」と強調。「生活保護基準は他の福祉制度の適用基準として用いられているために、他の支援制度からもはじき出されている国民が多数生じている」と格差と貧困の要因となっていると語りました。
報告集会には日本共産党の宮本徹衆院議員も駆けつけて「生活保護行政の矛盾を正すためにも国会内でも引き続き取り組む」と原告・支援者らを激励しました。
同裁判を支援する東京連絡会は弁論を前にして地裁前でアピール行動を展開。40人余りが参加しました。これまでに「公正な判決を求める署名」を東京地裁に3万人分提出。同様の裁判では東京地裁のはっさく裁判を始め、全国11地裁で原告勝訴の判決が出されています。次回弁論は10月16日午後1時30分から。連絡会は傍聴支援を呼びかけています。












