- Home
- 有料WEB紙面版 2024年6月23日号
有料WEB紙面版 2024年6月23日号
有料WEB紙面版のPDFやテキストは本ページでの閲覧用のものです。スマートフォン、パソコンなどからお楽しみください。
※PDF埋め込みソフトの仕様から、スマートフォンの機種やネット環境によっては、PDFを急激に拡大、縮小すると処理が追い付かず、画面が動かなくなる場合があります。ゆっくり操作するよう、ご注意ください。
※WEB検索サービスから個人情報を守る観点から、一部の記事を加工しています。また紙面版限定の一部の記事等は掲載していません
※情報は紙面版の掲載時点のものです。掲載している記事、写真、イラストなどの著作権は、株式会社東京民報社またはコンテンツ提供者にあります(詳しくは、著作権・個人情報についてをお読みください)。ダウンロードや再配布は禁止しています。
【1面】
- 蓮舫さんと「次の東京」を 都知事選スタート7月7日投票/作家・反貧困ネットワーク世話人 雨宮処凛さん/総がかり行動実行委員会共同代表 菱山南帆子さん/神宮外苑再開発に反対し情報発信 角井典子さん(2面につづく)
- 都議会定例会が閉会 職業訓練校無料化 4会派が共同提案
- 神宮外苑再開発を視察 蓮舫氏「立ち止まることはできる」
- オール東京で変えよう 蓮舫氏と都民集会
- コラム・一分
【2面】
- 小池都政「反自民」が自民政治に 都議会論戦で2期8年検証
- 道路ごり押し 自民型に先祖返り 曽根都議が一般質問
- (1面より)首都圏青年ユニオン書記 冨永華衣さん/足立区生活と健康を守る会事務局長 染谷龍之介さん
- 【連載】「教室の風」*『はて?』をのびのびと
- 街角情報
- フラッシュ@T
【3面】
- 生活保護費 削減の違法性認める 新生存権裁判 東京地裁で勝訴
- 強権的な土地買収やめて 特定整備路線 全都連絡会が決議提出
- 看護師育成に支援を 高等教育無償化求め署名
- 学校SC「雇い止め」撤回求め意見書
- 【連載コラム】セクハラをなくす① 二つの不平等が結び付き
- とうきょう人
- とうきょうクロスワード まちがいさがし「ポカポ家族」 詰碁・詰将棋 問題と解答
【4面】
- 読書 今月の本棚と話題
- 【新連載】「私の一期一会 能登編」3 能登島 曲集落
- みんなの広場
- パシャ
- (漫画)ママはminminギャルママ(397)
◆テキスト版◆
以下に、各面のトップ記事などを一部、テキスト版で公開しています。
1面 蓮舫さんと「次の東京」を 都知事選スタート7月7日投票
現職の小池百合子都知事に、蓮舫前参院議員が挑む都知事選は20日に告示、7月7日に投票を迎えます。蓮舫都知事の実現で、都政を変えようという各分野の声を紹介します。
苦しむ人に寄り添う都政に
作家・反貧困ネットワーク世話人 雨宮処凛さん
小池都政の8年間を振り返って、強く感じるのは困窮者への冷たさです。
コロナ禍のなかでの対応もそうです。私自身が関わったものだけでも5回にわたって、困窮者支援の団体などが、都に対策や対応改善を申し入れました。ホテルの借り上げ支援などごく一部を除いて、ほとんどの要望は無視されたのが実感です。
都庁の下には現在、食料支援を求める人の列が毎週、できています。この列が200人ほどまで増えていた2020年11月、東京都は行列ができる場所に三角コーンを並べて、5週間にわたって活動を妨害しました。民間団体の支援に対して、感謝するどころか妨害までする。都政のあり方に今も、怒りを禁じえません。
食料支援を求める列は増え続け、先日は過去最高の800人を超えました。こんなに多くの人が食料を求めているのに、小池知事からは、そこに手を差し伸べる姿勢を感じられません。
蓮舫さんは、立候補表明した5日後に、この都庁下の食料支援の現場を訪ねてくれました。これまでも、私が困窮者支援について原稿を書いた時などに、SNSなどで拡散してくれたことがあり、困っている人や苦しんでいる人に寄り添い、光をあてる姿勢を感じます。
この8年間、小池知事の圧倒的な強さを見せつけられて、都政は変わらないとあきらめる気持ちが正直、ありました。
蓮舫さんの立候補で、私たちの声が届く都政に変えられるかも、と希望が見えました。私は今、ワクワクしています。
「本当の希望」取り戻そう
総がかり行動実行委員会共同代表 菱山南帆子さん
蓮舫さんに期待することの一つは、女性の視点です。小池知事は、女性の解放や差別の問題に熱心に取り組んでいません。新宿歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる場所に集まる若い女性たちをめぐっても、安心できる居場所提供や背景にある問題の解決ではなく、排除する方向で動いています。その一方で、その女性たちを買春しようとする男性たちの問題は、放置したままです。
小池知事は「ダイバーシティー(多様性)」という言葉をよく使いますが、関東大震災の朝鮮人虐殺犠牲者への追悼文を拒否し続けていることや、朝鮮人学校への補助金支給を止め続けていることなど、偽物の「多様性」でしかありません。
「多様性」「希望」「ガラスの天井を突き破る」―小池知事のもとで、私たちは偽物ばかりをつかまされてきました。
蓮舫さんは、多様性を体現する、すばらしい候補です。物事を臆せずはっきり言ってくれる。「言い方がきつい」とか「批判ばかり」という指摘も、女性はニコニコして何でも受け入れていれば良いという価値観の裏返しだと感じます。
コロナ感染者が急増しているなかで五輪を強行したことなど、人の命よりも「稼ぐ東京」という都政の転換が必要です。
今回の都知事選で勝つことができたら、未来に巨大な影響を与えます。組織や団体の金や力に頼るのではなく、市民の力で勝ったということです。「本当の希望」を、私たちの手で取り戻しましょう。
計画リセットの大チャンス
神宮外苑再開発に反対し情報発信 角井典子さん
神宮外苑の再開発事業は、神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替えに加え、「まちづくり」と称して本来建てられない高さの商業施設や超高層ビル建設を可能にしてしまう無謀な計画です。
大量の樹木伐採、イチョウ並木の存続危機の他にも、緑の喪失によるヒートアイランド化の加速、景観破壊、膨大なCO2排出、風害、騒音、長期工事期間中の災害対策など深刻な住民被害、その他数えきれないほど問題だらけです。
私がこの計画を知ったのは、2021年末の行政による住民説明会。一方的な説明だけでした。都市計画審議会でも十分な議論もないまま強行に可決し、あっという間に小池知事が都市計画決定をしました。
小池知事は「民間事業だから」と責任逃れをしていますが、この再開発は都が基本計画を発案し、都知事が認可したからこそ実施されているのです。
昨年、計画の見直しを願って届けられた坂本龍一さんの手紙に「事業者である明治神宮にお出しになったら」と返す、知事の心ない態度には心底驚きました。
蓮舫さんには問題の現場に足を運ぶフットワークの良さ、国会議員として無駄な事業を見直したキャリアもあります。この再開発は一旦立ち止まるべきだと言い、環境アセスのやり直しについても明言しています。
現在、樹木伐採は一時的に保留となっています。見直しが得意な蓮舫さんが都知事になれば、計画をリセットすることができます。都知事選は都政を変えるビッグチャンスです。
2面 小池都政「反自民」が自民政治に 都議会論戦で2期8年検証
小池百合子知事の2期目最後となる都議会定例会が12日、閉会しました。小池知事は閉会あいさつの中で、都知事選3選出馬を表明。都知事選では小池都政2期8年が問われます。議会論戦から小池都政を検証しました。
希望かなう都政に転換を
日本共産党の米倉春奈都議は代表質問(4日)で、都知事選の争点について▽暮らし・福祉優先の都政への転換▽財界ファーストの大型開発から、都民の声を大事にするまちづくりへの転換▽子どもの人権を尊重する教育への転換▽ジェンダー平等への姿勢▽都民の命、健康、安全、平和を守り抜く都政への転換―をあげ、小池知事をただしました。
米倉都議はその冒頭、「都民に冷たく、財界ファーストの小池都政の行き詰まりは明らかだ。8年前に期待を集めた『反自民』の姿勢は見る影もない」と強調しました。
もともと自民党の衆院議員だった小池氏ですが、8年前の都知事選では自民党都連を「ブラックボックス」などと厳しく批判。対決姿勢を打ち出し、都民の大きな期待を集めて知事に就任しました。JX通信社の前回都知事選(2020年)の直前調査では7割近い支持がありました。
それが今では支持率こそ不支持率と同じ33%で拮抗するものの、「小池都政が続くのが望ましい」と答えた人24%に対し、「交代した方がよい」が42%と大きく上回ったのです。(同社5月18・19両日実施調査)
光は都庁でなく暮らし・福祉に
米倉都議は代表質問で、都民の暮らしに無関心な小池都政の姿勢の表れの一つとして、「光をあてるところが違う」と批判を招く都庁舎などに映像を映すプロジェクションマッピングを例示。2年間で48億円もの税金を使う一方、都庁の足もとで毎週行われているボランティアによる食料支援には800人もの人が並んでいるのに、一度も視察に訪れていないことを明らかにしました。
原純子都議は討論(12日)で「都民の暮らしの実態を見ようとしない、知事の冷たい姿勢が表れている」と批判しました。
外苑再開発問題だんまりで逃げ
「神宮外苑再開発は都知事選挙の大きな争点です。知事、あくまで進めるつもりですか。逃げずにお答えください」。米倉都議はこう迫りましたが、小池知事はこれまでと同様、答弁には立ちませんでした。
外苑のシンボル、イチョウ並木を危機にさらし、大量の樹木を伐採する同計画を巡っては、多くの都民や専門家から見直しを求める声が上がり、国際機関からも勧告などが相次いでいます。
専門家から事業者提出の報告書への疑義や批判が高まる中、都は新たな樹木保全計画を事業者に提出するよう要請せざるを得なくなり、伐採は一時停止しています。都民は開発の行方を注視していますが、小池知事は争点になるのを恐れるかのようにだんまりを決め込んでいます。
知事は環境熱心 虚像が明らかに
小池知事は、所信表明で「経済性と効率性を優先するまちづくりは過去のものとなり、東京は緑豊かな都市としてさらなる進化を続けている」と胸を張りました。
ところが実際にやっていることは神宮外苑や臨海水族園(江戸川区)、日比谷公園(千代田区)、明治公園(新宿区)など、都立公園や都市計画公園の大量伐採、再開発です。
米倉都議は、そのことを指摘した上で、樹木の環境に与える効果や気候危機、ヒートアイランドを緩和する効果への認識を問いましたが、小池知事は答弁しませんでした。
さらに、4月G77(先進7カ国首脳会議)で初めて石炭火力の廃止が盛り込まれた共同声明への受け止めをただしたに対し、小池知事は「電源構成等のエネルギー政策のあり方は国レベルで議論、検討がなされるべき」と答えただけでした。
原都議は討論で「知事は環境に熱心というのは虚像であることがはっきりした」「小池都政のもとで2030年カーボンハーフなど実現不可能だ」と厳しく指摘しました。
倍増の不登校数 対策は国まかせ
都内公立小中学校の不登校児童生徒数は、小池知事が就任した2016年度約1万1000人から、22年度には過去最多の約2万7000人と2倍以上に激増しています。
米倉都議は教職員組合、保護者、子どもたちが求めてきた正規職員の増員、教員の授業時間の削減、少人数学級の拡充、学力テストの押しつけ中止などが必要なのに、「知事は耳を貸さず、必要な予算をつけてこなかった」と批判しました。
特に要望の強い少人数学級について、小池知事は「国の責任で行われるべきもの」と従来答弁を繰り返し、国任せの姿勢を改めて示しました。
米倉都議は質問の最後に「新しい都知事を誕生させて、都民の希望がかなう都政をつくるために全力を尽くす」と表明しました。
3面 生活保護費 削減の違法性認める 新生存権裁判 東京地裁で勝訴
「やったー、勝訴だ」―東京地裁前で傍聴席からあふれた支援者らが、勝訴の旗を見て肩をたたき合い歓喜に震えました。東京都内で生活保護を利用する48人の原告が国や都などを相手取り保護費の削減の無効を争ってきた“新生存権裁判〟の判決(篠田賢治裁判長)で13日、原告の勝訴が示されました。
同裁判は2013年度から2015年4月まで3回にわたり行われた“生活保護基準の引き下げ〟は、「憲法25条の定める生存権保障に反する」として無効を争ってきたもの。訴えのうち、生活保護費引き下げの取り消しが示されましたが、損害賠償については認められませんでした。
この判決で東京高裁管轄の地裁では、原告の全勝となりました。全国27の地裁判決は17地裁で原告勝訴となり、今後の群馬、岡山、愛媛の3地裁判決にも大きな影響を与えるとみられています。
判決を受けて報告集会が衆議院第二議員会館で行われました。同裁判弁護団長の宇都宮健児弁護士は「この勝利は地方での裁判にも大きな影響を与える。大阪裁判の最高裁判決においても同様だ。2012年の安倍晋三氏の生活保護費を削減するとした選挙公約にならった政治的な問題。生存権切り捨ては許されない。国会や政府でのたたかいも大切。相互支援しつつ継続して生存権を守るたたかいだ」と今後の展望を語りました。
弁護団事務局長の田所良平弁護士は「訴訟準備に2年かかり、今日の判決が出るまで実質9年のたたかいだった。57人の原告で始まったが、亡くなった方などもいたので原告48人が勝利判決を勝ち取った」と切り出しました。判決について「生活保護費の引き下げ処分は違法と認められました。最低生活費を侵害されたとした精神的損害賠償は、引き下げ取り消し判決をもって引き下げ分が回復されるので、精神的損害はないとみなされた」と解説。
さらに、「デフレ調整として物価判断をパソコンや大型家電の値下げを含む計算で、実質的な物価下落より大きく見積もった厚労大臣の判断は実態とかけ離れていて逸脱していると判断された」ことなどを紹介しました。
佐藤宙弁護士は「国は最後の方では『生活保護基準を引き下げても生活できないレベルではないから違法ではない』などと主張するに至った。実態に見合ってないから認められないのです」と補足。
黒岩哲彦弁護士は「東京では5月30日に個人訴訟の方が勝訴して、同様の裁判は3戦3勝だ」と報告。裁判官が判決の要旨を口頭で説明したことはまれだと説明し、併せて「感想でタレントの家族の不正受給を理由とした生活保護費の引き下げがおかしいと触れた。相対的貧困の解決は下を見るだけではなく、ベクトルを上に向けて社会は進むべきだ」と述べたと語りました。
敗訴した生活保護の老齢加算廃止裁判に始まり、新生存権裁原告団長としてたたかった八木明さん(98歳)も、車いすからマイクを握り支援者への感謝を延べました。
新生存権裁判判決を支える東京連絡会の窪田光会長は「国はおそらく控訴するだろう。原告も損害賠償を求めて控訴する方向です。これから高裁でのたたかいだ。支援の輪を広げて、他の裁判と相互支援もふくめて頑張ろう」と呼びかけました。












